2023シーズン限りで川崎フロンターレを退団し、ブラジル2部サントスへ移籍したMFジョアン・シミッチ。MFディエゴ・ピトゥカ(元鹿島アントラーズ所属)とともに新天地で活躍する中、ブラジル代表FWネイマールから称賛メッセージに対する喜びをあらわにした。15日、ブラジルメディア『UOL』が元川崎所属選手のコメントを伝えている。
シミッチは今季のサンパウロ州選手権で、ここまで8試合中7試合でスタメン出場。ピトゥカとボランチコンビを組む中、チームも6勝1分1敗とスタートダッシュに成功している。また今月7日のコリンチャンス戦では決勝ゴールをマーク。同選手のプレーに、スタンドで観戦していたサントスOBのネイマールが「あの5番は誰?ジョアン・シミッチ?いいね。なかなかやるじゃん」と唸ると、同クラブの公式TV番組がその様子を捉えていた。
『UOL』は「シミッチは無名の選手から、ネイマールのお気に入りになった」という見出しのもと、シミッチの経歴を紹介。「ジョアンは日本ではもっと控えめな印象だったが、サントスではリラックスすると同時に責任感を持っている。すでに中盤の頭脳となっている」と同選手のクオリティを高く評価している。
またシミッチ本人はネイマールから注目されたことについて、「もちろんネイマールの言葉はとても嬉しいね。すべてのサントスファンにとって、彼はスターでありアイドルだ。とても幸せだよ」と喜びつつ、「ただ今季素晴らしい成果を残すためにも、ここで立ち止まるわけにはいかないんだ。毎日努力する必要があるんだ」と気を引き締めている。
シミッチは2019年2月にセリエA(イタリア1部)アタランタから名古屋グランパスへ完全移籍。名古屋に2年間在籍した後、2021シーズンから川崎でプレーしていた。ただ2023シーズンはリーグ戦20試合でスタメン出場も、9月以降は大半の試合でベンチスタートに。ラストマッチの天皇杯決勝・柏レイソル戦でも33分間のプレーにとどまると、決勝翌日に2023シーズン限りでの退団が正式決定していた。