日本代表FW前田大然はFW古橋亨梧とともに、スコットランド1部セルティックの主力選手として活躍。ただライバルクラブであるレンジャーズに関するコメントが「チームメイトにプレッシャーをかける内容だ」と、現地で話題になっている。
アンジェ・ポステコグルーからブレンダン・ロジャーズへの監督交代もあり、今季序盤は不安定な戦いを見せていたセルティック。リーグ戦25試合を終えて勝ち点61でレンジャーズと並んでいるほか、今季リーグ戦で8ゴールと得点力不足に喘ぐ古橋の起用法を巡り、議論が白熱している。
英メディア『フットボール・スコットランド』が15日に伝えたところによると、前田は11日に行われたカップ戦後のインタビューで「セルティックはレンジャーズより強いです」と発言。リーグ優勝の行方を占う一言について、同メディアは「セルティックのチームメイトに不必要なプレッシャーをかけてしまったかもしれない」と綴っている。
ただ一方でセルティック元監督のゴードン・ストラカン氏は、前田の発言がチームにとってプラスになると主張。英カジノサイト『Lord Ping』のインタビューで以下のようなコメントを残している。
「監督として、シーズンのこの時期に数ポイント差で首位に立っていれば、選手に対して『リラックスしろ』というのが普通だろう。もしセルティックがリーグ2位に勝ち点8差をつけている状況で、前田がこのようなコメントをしたとしたら、クラブの経営陣やスタッフはおそらく『正気化か?』と思っただろう。今シーズンの残りに向けて、少し余計なプレッシャーがかかることになる」
「しかしセルティックとレンジャーズのポイント差はゼロだ。これだけ早い時期にこのようなコメントをすることで、チーム全体の士気を高めたのではないだろうか。レンジャーズは今節でセルティックを抜いて首位に立つ可能性もある。だが彼のコメントから、セルティックの選手たちは慌てることなく、今季もタイトルを獲得できるという信念を持っていることが伝わってくる」