【こっそりミームを教えます・138】ネット上には独特の呼称が多く存在する。例えば「ぽれ」は「俺」をもじった一人称であり、「ぽまいら」は「お前ら」といった具合である。同じくよく見かけるのが「〇〇ニキ」という呼称だ。こちらは一体どのような時に使われているのだろうか。

最近ではオタク系アイドルにも使われる「〇〇ニキ」 発祥はプロ野球の金本選手だった!?
ニキはプロ野球選手の呼称に用いられていた
(画像はイメージ)
(画像=『BCN+R』より 引用)

頼れるおれたちの〇〇ニキ!

 「〇〇ニキ」は「〇〇兄貴(アニキ)」から来ており、人物名の最後に付属させて使われる。その発祥は、インターネット掲示板の5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)のプロ野球実況板「なんJ」。

 当時阪神タイガースに在籍していた金本知憲選手の愛称が「アニキ」であったことから金本アニキと呼ばれ、金本ニキへ変遷していったと言われている。

 そのため頼れる人や尊敬している人に対して使用することが多く、「〇〇姉貴(アネキ)」=「〇〇ネキ」という派生型も存在する。

 ネット上ではたびたび「俺たちの〇〇」といったように芸能人や企業を持ち上げるムーブメントが起こる。そういった時に使用されるのが「〇〇ニキ」だ。

 最近では格闘技イベントの「Breaking Down」の中でも参加選手に対するニキ呼びが多く使われている。この影響もあり、若い世代を中心に「ニキ」が流行。

 またKis-My-Ft2の宮田俊哉さんやSnow Manの佐久間大介さんのようなオタク系アイドルが、親しみを込めて「宮田ニキ」「佐久間ニキ」と呼ばれる場合も。

 一方、広く使われるようになったことで語法も多様化しており、「自信ニキ」や「指摘ニキ」といったように、特定の行動を指して若干の揶揄を含み使用するケースもある。

 「〇〇ニキ」は元々は尊敬と親しみを込めて使われていたミームだが、使いどころには注意が必要だ。意外とその歴史は長く使いやすいワードであるので、ここぞというタイミングで使ってみてはいかがだろうか。(フリーライター・井原亘)

「〇〇ニキ」だけじゃない! 是非チェックしたいその他トレンドワード
・パルワールド
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■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている

提供元・BCN+R

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