伝統の技術が息づくセーラー万年筆のボールペン

セーラー万年筆は昨年秋、「CYLINT(シリント)ボールペン パティナ」を発売した。

「CYLINT」は、金属ベースの万年筆やボールペンに表面加工を施した筆記具シリーズ。その新作である「パティナ」は、伝統的な着色技術「糖焼き」から着想を得て独自開発された“斑紋孔雀色”を採用。薬品と炎をコントロールして、化学反応によって真鍮に鮮やかな色彩を発色させている。

金属着色によって生まれた色彩は、レザーやデニムなどと同様、使うごとに味わいを増していくそう。一度手に入れれば、長年を共にする相棒となってくれそうな予感だ。

CYLINTボールペン パティナ
価格:38,500円(税込)

感性を刺激する「SAKURA craft_lab」のボールペン

同じく昨年秋、サクラクレパスからは「SAKURA craft_lab」シリーズ初のノック式単色ゲルインキボールペンが登場した。

「SAKURA craft_lab」は、大人に“かく”喜びを届けるというコンセプトで誕生した筆記具シリーズ。その新作となるノック式単色ゲルインキボールペンは、“自由を、奏でよう”をテーマに開発されている。

“奏でよう”というテーマに則り、ノック部分は管楽器のピストンバルブを思わせるデザインを採用。ボディにはアルマイト染色によるアルミ軸と真鍮製のグリップを取り入れるなど、細部にまでこだわった。

頭冠にはサクラマークが施されており、さりげないアクセントに。

品の良さと遊び心を兼ね備えた一本と言えそうだ。

SAKURA craft_lab 008
価格:7,150円(税込)

当選倍率26倍を記録したコクヨの「WP」シリーズペン

最後に紹介するのは、昨年話題を呼んだコクヨの「WP」シリーズのペン。

応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」で先行発売され、その後実施された抽選販売で当選倍率が26倍超えを果たすなど、大きな注目を集めた逸品だ。

ファンからの要望に応える形で、昨年12月には同シリーズの取り扱い店舗が全国23店舗にまで拡大。依然品薄状態は続くものの、少しずつ一般の人々の手に届くようになりつつある。

なぜ「WP」シリーズがこうも人気を集めたのか。その秘密は、このペンの書き心地の良さやインクの表現力にある。

「WP」シリーズには現在、書き心地の異なる2種類のペンがラインナップ。一方は、砲弾型の樹脂製チップで、文字や図形、イラストを軽やかに書き出せる「ファインライター」。そしてもう一方は、粘度が低いインクと自重による自由な書き心地が特長の「ローラーボール」だ。書き心地は微妙に異なるものの、どちらもユーザーを納得させるだけの出来に仕上がっている。

気になった人はコクヨの直営店に足を運び、それぞれの書き心地を一度確かめてみてほしい。

WPシリーズ
価格:4,000円(税抜)
※記載の情報は2023年12月14日(木)時点のもの/予告なく変更となる可能性がある

昨今はデジタル化が進んでいるが、筆記具を使用する機会はまだまだ多い。一流を目指すなら、常に上質な一本を鞄に忍ばせておきたい。

(IKKI)