京都の「北大路焙煎室」では、東京・銀座のフレンチレストラン「TROIS VISAGES(トワ ヴィサージュ)」のシェフ、國長亮平氏とコラボしたカレーをランチタイムに提供する。カレーは1日4食の数量限定、提供は2月26日(月)以降の月・火・金となる予定。
京都でランチタイムに味わえる極上のカレーは、平日のちょっとした贅沢になりそうだ。
「北大路焙煎室」でランチタイムにカレー提供
「北大路焙煎室」は、京都・北大路を拠点に、サステナビリティとトレーサビリティを意識し、コーヒーと向き合い、豆の声を聴き、豆の個性に寄り添って焙煎したコーヒーを提供するロースタリーラボ。2022年9月にオープンした同店はこの冬、ランチタイムに1日4食限定にてカレーの提供を開始する。
限定カレーを手がける國長シェフは、2024年にミシュランガイド東京において、オープン2年目にして1つ星を獲得した「トワ ヴィサージュ」のシェフ。まだ新しい両店のコラボによって生まれるカレーに注目したい。
焙煎士とシェフの関係
「トワ ヴィサージュ」とは、フランス語で“3つの顔”という意味。「ゲスト、スタッフ、生産者の3つの顔」の関係性を大切に、フレンチのかたちを表現する同店では、旬の食材の魅力を最大限に引き出し、かつ食材を無駄にしないというポリシーのもと料理を創っている。
こういった観点から、“豆そのものを大切に”と考える「北大路焙煎室」の糊田氏と、食材とその生産者の思いを大切にする「トワ ヴィサージュ」の國長氏の思いはシンクロしているという。
第一弾は千葉県いすみ市の「伊勢海老のカレー」
「トワ ヴィサージュ」では、関東を中心に様々な土地を訪れ、生産者やその土地に住む方から様々なことを学び、その食材をフランス料理にして伝えている。
第一弾のカレー、千葉県いすみ市の「伊勢海老のカレー」も、そういった取り組みを基に生まれた。
いすみ市は伊勢海老漁獲量日本一を誇り、同市の大原水産はその伊勢海老を全国の多数のレストランや料亭へ届けている。
今回提供されるカレーでは、そのような伊勢海老を丸ごと、無駄なくふんだんに使用。殻から出汁を取り、身はほぐし、さらに食感をマイルドにするためにココナッツミルクを使用して、リッチな味わいに仕上げた。
カレーの付け合わせは季節の野菜とハーブで作るピクルスで、第一弾は埼玉県の須永農園の菊芋のピクルスだ。
そして食後には國長シェフによる「ガレットフュメ」を楽しめる。淡路島の天然塩を使用し、燻製の香りを纏わせた甘塩っぱいガレットで、表面に塗る卵黄には「北大路焙煎室」のエスプレッソを使用し、フレーバーにもアクセントをつけている。
カレーの器は笠間焼の陶芸家 Keicondo氏による作品
カレーの器は笠間焼の陶芸家、Keicondo氏による作品。Keicondo氏は「北大路焙煎室」のコーヒーカップを創る船串淳司氏と同郷の盟友とのこと。
“素材の映える器でありたい”という思いから、装飾や絵付けは無く、正に料理のために作られた器だ。なお、器は店頭とオンラインショップで購入可能となる。
「伊勢海老のカレー」と特製ピクルス、「ガレットフュメ」のセットは1,900円(税込)、コーヒーは好きなものを200円引きで注文できる。コーヒー好きはもちろん、「トワ ヴィサージュ」に行ってみたい人にもおすすめだ。
北大路焙煎室
所在地:京都府京都市北区小山北上総町40-2
営業時間:10時~18時
定休日:水・木
(Mayu)