前田直輝 写真:Getty Images

 明治安田J1リーグの浦和レッズは2024シーズンに向け、名古屋グランパスから元U-23日本代表FW前田直輝を完全移籍で獲得している。J1の複数クラブや海外でもプレー経験があるドリブラーに期待するファン・サポーターも多いなか、浦和移籍の裏側が明らかとなった。

 前田と繋がりが強いサッカー関係者によると、同選手の獲得には国内と海外も含めた複数クラブが動いており、オファーも来ていたという。しかし、金銭面も含めた条件面で数ある選択肢の中から埼玉のビッグクラブへ加入することを決断したという。また、旧浦和市出身(現さいたま市浦和区)ということも、移籍を決めた理由のひとつになったようだ。

 29歳のサイドアタッカーは浦和加入に際し、新体制発表会で「浦和への特別な思いがものすごくある。昔からエメルソン(元ブラジル代表FWで2001年から2005年に在籍)が好きだった。そういう意味でクラブは身近な存在。みんなに認めてもらえるように頑張りたい」と語っている。

 前田は東京ヴェルディユースから2013年にトップチーム昇格。その後、横浜F・マリノス、松本山雅を経て、2018年に名古屋グランパスへ完全移籍する。2021年冬には、エールディビジ(オランダ1部)のユトレヒトへ期限付き移籍が決まり、自身初となる海外挑戦を果たす。そして、2022年8月に同クラブと移籍期間を1年間延長。2023年6月に契約満了で名古屋グランパスに復帰し、2024シーズンから浦和への加入が決定した。

 2024年に30歳を迎えるレフティは、地元である埼玉スタジアムでどんなプレーを見せてくれるのだろうか。注目が集まる。