横浜F・マリノス所属DF松原健は、今月14日開催のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦バンコク・ユナイテッド戦の1stレグで、相手選手に足裏を見せながらスライディングタックルを見舞い一発退場。ネット上では、同選手に対する差別的投稿が問題視されている。
2-2で迎えた後半アディショナルタイムに、右サイドの敵陣深い位置でボール奪取を試みようとした松原。FWバンデル・ルイスにスライディングタックルすると、主審はホイッスルを吹き、同選手にレッドカードを提示。怪我に繋がりかねない危険なプレーであるだけに、バンコク・ユナイテッド所属の複数選手が激昂。乱闘騒ぎに発展するなど、後味の悪い試合になった。
このタックルのシーンはX(旧ツイッター)上で10秒程度の動画により拡散。すると、とあるSNSユーザーが「松がつくやつは大体韓国人だから仕方ない」と投稿するなど、ラフプレーを巡り韓国人選手を比較している。
この投稿が松原への差別と解釈可能であるだけに、ネット上では当該SNSユーザーに対する批判が。「このレイシストを放置するわけにはいかない」「通報しました」「差別はダメ」といった声が挙がるなど、ファン・サポーターの間で議論の対象となっている。
なお松原は試合終了からおよそ3時間後にXを更新。「どんな理由があろうと決してやってはいけないプレーでした。本当に申し訳ありませんでした。試合後すぐに相手選手に謝罪をしました」と、相手選手への謝罪を報告している。
今もなおネット上での誹謗中傷や差別問題が絶えない日本サッカー界。直近数年間はサポーターのなりすましアカウントによる投稿も相次ぐなど深刻化しているだけに、差別撲滅が叫ばれている。