古橋亨梧 写真:Getty Images

 セルティック所属FW古橋亨梧は、今月11日に行われたスコティッシュカップ5回戦のセント・ミレン戦で、FW前田大然とともに1ゴールをマーク。セルティックOBのクリス・サットン氏がブレンダン・ロジャーズ監督による起用法を批判していたが、これにレンジャーズOBが反論したことが現地で話題になっている。

 アンジェ・ポステコグルー前監督のもと、2022/23シーズンに30ゴール以上を挙げ、セルティックのリーグ連覇やスコットランド3冠達成に貢献した古橋。ただ昨年夏の監督交代もあり、今季はここまでリーグ戦25試合の出場で8ゴールと、得点力を発揮できていない。

 それだけにサットン氏は10日、英紙『デイリーレコード』に寄稿したコラムで「ロジャーズ監督は古橋を殺している。彼はスコットランドで最もクオリティのある日本人ストライカーの持ち味を最大限引き出す方法を見つけられていない」と、セルティック指揮官を酷評していた。

 このサットン氏のコメントに反応したのが、セルティックのライバルクラブであるレンジャーズでプレー経験のあるアラン・ハットン氏だ。英メディア『フットボール・インサイダー』は14日、レンジャーズOBへのインタビュー内容を掲載。これによると、同氏はサットン氏の発言を受けて以下のようなコメントを残したという。

 「誰であろうと、どんなレベルでプレーしていようと、調子が落ちることはある。古橋がスコットランドで最も優れた選手のひとりであることは私も理解している。彼はコンスタントにゴールを決めてきたが、今は厳しい時期を経験している。彼に求められるハードルは高いので、我々はそれを基準に彼を判断していると思う。ただ彼がトップクラスの選手であることに変わりはない」

 「ポステコグルー監督の時は、攻撃時に全力で古橋にボールを持たせていた。だがロジャーズ監督のもとでは少し異なる。ロジャーズ監督(の戦術)に適用できるかが大事なんだ」

 古橋のゴールを挙げるペースが落ちている原因に、あくまでも本人の調子が下降していることを挙げたハットン氏。間接的にロジャーズ監督批判が不当だと訴えているだけに、今後サットン氏との間で批判の応酬が繰り広げられるかもしれない。