2025年に創業40周年を迎える、愛知県安城市の老舗ステーキハウス「シャロレ」は、地産地消を実現する取り組みとして、幻の地元食材「安城和牛」を使ったディナーコースの提供を開始。

毎月数量限定という幻の和牛を、大切な人と一緒に味わってみたい。

流通量が少ない、希少な「幻の和牛、安城和牛」

愛知県安城市は、県内の和牛生産地の中で歴史がもっとも古く、その地でこだわって肥育されている一部の和牛が「安城和牛」となる。

この和牛は、過去に県内牛肉品評会である「愛知県肉牛共進会」において、最優秀賞を10年以上連続で受賞した実績を有している。また、近年でも「令和2年度第4回みかわ牛枝肉共励会」で優秀賞を受賞するなど、高い品質評価を得ている。

しかし、現状は市内で2社のみが肥育している状態で、流通量も少なく地元安城市でも取り扱っている小売店や飲食店が少ないため、愛知県民はおろか地元市民でも認知度が乏しいという。

しかし、ほかの有名なブランド和牛と比べても遜色のない美味しいさから「幻の和牛、安城和牛」とも呼ばれている。

品質の高い安城和牛

以前から安城和牛の存在は知っていた「シャロレ」だが、取り扱うまでには至らなかった。

そんな時、縁あって安城和牛を取り扱っている豚市と安城和牛を肥育している榊原畜産を紹介され、同店のシェフが実際に畜舎での肥育環境の見学や試食をしたところ、その品質の高さに感動したという。

同店も地元食材を使用した地産地消メニューを開発したいと考えており、豚市や榊原畜産も地元での安城和牛振興を考えていたため、お互いの思惑が合致し、このプロジェクトが開始となった。

毎月10食限定の「安城和牛コース」

今月から新たに提供を開始したディナーコースの「安城和牛コース」は、毎月10食限定となっている。

コースの内容は、前菜やサラダ、焼き野菜・焼き物などのほかに、メインとして安城和牛のテンダーロインヒレ200gが味わえる。

同コースはデザートやドリンクもついて、1人20,000円(税込)だ。

この素晴らしい食材の歴史を絶やす事なく後世に伝え続けたい、と同店のシェフは言う。

老舗のステーキハウスで、安城和牛の魅力を知ってみては。

ステーキハウス シャロレ
所在地:愛知県安城市里町大道寺9-3
定休日:月曜日、火曜日(※臨時休業あり)
営業時間:(水〜金)18:00〜22:00、(土日)17:00〜22:00

(田原昌)

※前日までに電話予約のこと
※コースの食材は仕入れ状況や季節によって変更する場合あり