AppleがiOS 17を公開したのは2023年9月19日のことだが、それから4カ月以上たった2024年2月4日時点の利用状況が発表されている。Appleの発表によれば、過去4年間に導入されたiPhoneのうち、iOS 17を使用しているのは76%だという。すべてのデバイスを対象にすると利用率は66%と下がり、お世辞にもインストール率が高いとはいえない。その原因は、いくつかの不具合によるものなのだろうか。

すべてのiPhoneで、iOS 17を利用しているのは66%

iOS 17、インストール率は76%!? iPadOS 17はさらに低い…低利用率の要因は?
過去4年以内のiPhoneは、ほとんどがiOS 17か、16を利用している模様(「App Store」調べ)(画像=『オトナライフ』より 引用)

2023年9月に正式公開されたiOS 17は、「電話」「メッセージ」「FaceTime」などのコミュニケーション系アプリが強化された。ほかにも、iPhoneの充電中に情報やコンテンツを表示できる新機能「スタンバイ」や、NameDropではじめて会った人とiPhoneを近づけるだけで連絡先が交換できる機能などが追加されていた。その後もさまざまなバグ修正や、「ジャーナル」の導入などアップデートが繰り返され、最新版のiOS 17.3ではセキュリティ対策が追加されている。

それでもiOS 17のインストール率が伸びないということは、これまでの新機能に魅力を感じなかった人が一定数いるということだろう。あるいは、新機能を試してみたい気持ちはあるものの、iOSのアップデートには不具合の発生がつきものになっているため、それらのトラブルを避けたい気持ちが勝っているということかもしれない。

iPadOS 17を利用しているiPadは53%と約半数という結果

iOS 17、インストール率は76%!? iPadOS 17はさらに低い…低利用率の要因は?
iPadOS 16以前のバージョンを利用しているiPadユーザーも多そうだ(「App Store」調べ)(画像=『オトナライフ』より 引用)

iPadの方はどうだろうか。iPadOS 17における2月4日時点のインストール率は、過去4年間で導入されたiPadで61%と、iPhoneよりもさらに低い数字だ。すべてのデバイスを対象にすると53%とさらに低下。こちらは第6世代以降のiPadなどに対応しているが、「ロック画面のカスタマイズ」や「インタラクティブウィジェット」が新機能として登場していた。

ほかにも「ステージマネージャ」の操作性が向上していたり、「メモ」でPDFの編集が可能になっていたりと、かなり使い勝手はよさそうだが、これらもiPadOS 17へアップデートさせる強い要因にはなりえなかったようだ。もしかしたらiPadを使いこなせていない層や、そこまでの機能を求めていない人々が一定数いるということかもしれない。

2024年3月には、iOS 17.4リリースされる予定。こちらはEU加盟国においてのみ、サードパーティーアプリストアからのアプリダウンロードが可能となる、サイドローディングが許可される予定のため、セキュリティ面が大きく変化すると言われている。このアップデートによって、EUでのiOS 17インストール率が上昇する…かもしれない。

引用元:【Apple Developer】

※サムネイル画像(Image:sdx15 / Shutterstock.com)

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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