レアンドロ・ダミアン 写真:Getty Images

 元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアンは、2023シーズン限りで川崎フロンターレを退団。浦和レッズ、北海道コンサドーレ札幌、鹿島アントラーズなどJリーグ複数クラブの公式インスタグラムアカウントをフォローしたことで注目を浴びる中、今月13日にブラジル2部コリチーバへの加入が正式決定しているが、現地では同選手のコンディションが不安視されている。

 コリチーバ加入に至るまでの経緯について、ブラジルメディア『グローボ』は今月6日に「ダミアンははグート・フェレイラ監督からの説得を受けて、コリチーバ加入を決断した」とリポート。ブラジル1部SCインテルナシオナル在籍時の2017年5月から11月まで指導を受けた恩師の影響を強調するとともに、1年契約を結ぶ予定であることも伝えていた。

 するとコリチーバも13日、ダミアンと正式契約を結んだと公式発表。ただ『グローボ』は「彼は12日にメディカルチェックを通過」とした上で、「体脂肪率はわずか10%と、プロのアスリートとしては上出来だ。しかしコリチーバの幹部やコーチングスタッフは、このストライカーのデビュー時期を予想することに慎重な姿勢を見せている。最後に公式戦でプレーしたのが、2カ月あまり前だからだ」とリポート。試合勘を含めて、同選手の状態が心配されているという。

 ロンドン五輪ブラジル代表メンバーのダミアンは、2019年から5シーズンにわたり川崎でプレー。2021シーズンには23ゴールでJ1得点王に輝くなど、J1連覇の原動力となっていた。しかし2022シーズン以降はコンディション不良もあり、出場機会が減少。2023シーズンはリーグ戦12試合の出場で3ゴール1アシストと結果を残せず、天皇杯優勝翌日に川崎退団が正式決定していた。

 なおブラジルメディア『UOL』は今月3日、ダミアンの川崎退団について「本人が望めば、川崎と契約更新し、今年も川崎でプレーすることも可能だった。しかし、彼は環境を変えることを望んだ」と川崎残留の選択肢があったことを伝えている。