日本代表MF三笘薫には、DF冨安健洋擁するアーセナルやマンチェスター・シティなど複数クラブからの関心が報じられている。その三笘の所属先であるプレミアリーグ(イングランド1部)ブライトンに、今夏日本ツアー実施の可能性が浮上。ただ一方で、『週刊新潮』の報じたFW伊東純也(スタッド・ランス)の性加害疑惑が、間接的に日本ツアー実施に当たっての障害になるとの指摘も飛んでいる。
三笘は今季もブライトンの中心選手として活躍すると、昨年10月に契約延長。他クラブによる引き抜きが厳しいとみられていた。しかしデンマーク1部ノアシェラン所属FWイブラヒム・オスマンの今夏獲得を決めると、英メディア『フットボール・トランスファー』は「オスマンの今夏ブライトン加入により、三笘移籍の可能性が高まった」とリポート。複数メディアが報じたところによると、アーセナル、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、バルセロナなど欧州のビッグクラブがこぞって日本代表MFの獲得に興味を示しているという。
そんな中、欧米のスポーツ専門サイト『ジ・アスレチック』は12日に「ブライトンは今夏プレシーズンでのアジア遠征実施に向けて、複数のオファーを検討している。三笘人気もあり、日本での開催が有力視されている」と報道。同クラブは2023/24シーズン開幕前、チェルシーやニューカッスル・ユナイテッドなどプレミアリーグ所属5クラブとともに、アメリカツアーに参戦していたが、記事では「2024年夏のアメリカツアーは、複雑な編成のためキャンセルされた」と綴られている。
ただ一方で、『株式会社ミッションスポーツ』の満田哲彦CEO(最高経営責任者)は、今後欧州クラブによる日本ツアー実施が難しくなる可能性を指摘。マンチェスター・ユナイテッド、インテル、バルセロナの日本招へいという実績を持つ同氏は、今月7日に行われたヴィッセル神戸対インテル・マイアミのキックオフ前に「海外クラブのジャパンツアーの信用は、去年のPSGジャパンツアーが、全てぶち壊した。その主催の会社の一つに、先日の伊東純也選手の飲み会をセッティングした会社の社員が、報道されている(今は、退社したと)」とした上で、「なんか、積み上げてきたものを、ぶち壊されてる感覚」と綴っていた。
FWキリアン・ムバッペら擁するパリ・サンジェルマン(PSG)の2年連続来日をはじめ、マーケティング面をはじめ欧州クラブから高い評価を受けている日本。ブライトン来日の可能性は、三笘の去就にくわえて、伊東を巡る様々な出来事にも左右されるかもしれない。