かつて浦和レッズでプレーしていたMF原口元気は、日本代表DF伊藤洋輝擁するブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルトで出場機会が限定。ヴィッセル神戸をはじめJリーグクラブからの関心が報じられている中、今年1月末にドイツ2部所属クラブへの移籍を拒否していたほか、今月にはスイス国内クラブからのオファーを断ったという。
2023年1月にウニオン・ベルリンからシュツットガルトへ完全移籍の原口は、今季ここまでリーグ戦わずか1試合の出場。契約期間が今年6月までである中、ドイツ紙『キッカー』は昨年11月下旬に「彼はシュツットガルトで構想外だ。神戸をはじめ日本の複数クラブからの関心が噂されている」と伝えていいた。
そんな中、ドイツ誌『ビルト』は今月5日、原口は先月末にFW伊藤達哉擁するドイツ2部マクデブルクからのオファーを拒否したと報道。マクデブルクから提示された年俸額が現在(50万ユーロ:約8000万円)の半分程度だったことにくわえて、妻が妊娠中であることを移籍拒否の理由に挙げている。
すると『ビルト』は13日になって「原口はシュツットガルト退団を望んでいない。スイス1部リーグで順位表上半分の2クラブがオファーを提示。スイスの移籍市場は15日まで開いているが、彼はいずれのオファーも拒否した」とリポート。「原口にとってシュツットガルトでの生活は快適だ。妻が間もなく第一子を出産する予定であるから、移動は不便である」と移籍拒否の理由を綴るとともに、「彼はトレーニングでのハードワークを続け、自分自身を緩めない。それでも彼の出番は依然として増えない」と、シュツットガルトでの現状を伝えた。
一方で『南西ドイツ放送』が5日伝えたところによると、シュツットガルトのファビアン・ヴォルゲムートSD(スポーツディレクター)は「移籍ウィンドウはまだ開いている」と原口退団の可能性を示唆。選手サイドとクラブ幹部が残留、移籍の可能性について話し合いを行っているというが、妻が出産予定であることを踏まえると、今年冬のJリーグ復帰は現実的ではないと考えられる。