銀座ランチ日記その7「牛庵(ぎゅうあん)銀座店」
(画像=『SEVENTIE TWO』より引用)

 すき焼き、しゃぶしゃぶ、鉄板焼きの店で、夜の営業で余った肉を使って、ランチサービスを行う店は多い。しかし、そもそも夜に使う牛肉がそれなりのレベルでないと、昼に提供される牛肉料理やハンバーグが美味しくない。もっとも、ランチ用には安い牛肉を使っているイエローカード級の店もあるが、そういう店はまず長く続かない。この「牛庵(ぎゅうあん)」は、神戸上田牧場の但馬玄(たじまぐろ)を取り扱っている都内では数少ない店舗だと言われ、ランチで食べてもかなりのレベルの牛肉だということがすぐ分かる。

 私が食べたのは、和牛鉄板すき焼き(150g)で1,300円(税込)。ご飯は大盛りだが、注文時に言ったので無料だった。肉の大盛りは400円増しだそうだ。テーブルに紙ナプキンを広げて待つように案内される。女性が、熱々の鉄板を運んできて、その紙ナプキンを手前から持ち上げるように指示。そして肉に割り下を注ぐ。ジュワワワ〜と肉がハゼてシブキがとぶ。それを持ち上げたナプキンが受け止めてくれるという段取りだ。なかなか巧みなショーマンシップである。

 いやあ、この牛肉を卵に浸して食べる幸せ。文句なしだ。いっそのこと肉も大盛りにするんだったなあと後悔する。お新香とかサラダ(ミニサラダ100円)が付いていないのも、まさにすき焼の一本勝負という感じで好ましい。いやあ、大満足である。

 不思議だが、この店はハンバーグ(ハンバーグステーキ1000円)から先になくなる。次にハラミステーキ(1600円)がなくなっている。ハンバーグがそんなに旨いのだろうか。今後の課題としておこう。

 書き忘れていたが、地下にある黒々とした木造の店内(58席)を忙しくかつ無駄なく動き回る女性スタッフの接待も素晴らしい。

採点(5点満点。3.5点が合格点)は4.2点。

文・三浦彰/提供元・SEVENTIE TWO

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