ラツィオ所属の日本代表MF鎌田大地は、10日に行われたセリエA(イタリア1部)第24節カリアリ戦で途中出場。試合後、今季限りで退団の可能性を認めたが、ここに来てDF長友佑都(FC東京)の古巣であるトルコ1部ガラタサライの他に、ラ・リーガ(スペイン1部)アトレティコ・マドリードからの関心も報じられている。
昨季までアイントラハト・フランクフルトの主力選手として活躍し、昨年8月にラツィオへフリー移籍した鎌田。シーズン序盤からMFルイス・アルベルトの控えとスタメンでの出場機会に恵まれず、AFCアジアカップの日本代表メンバーから落選。アジアカップ開催期間中にリーグ戦3試合続けて出番がなかったが、カリアリ戦ではキレのある動きを見せた。
鎌田の去就を巡っては、今月に入ってガラタサライ移籍報道が飛び交う中、イタリア人ジャーナリストのニコロ・スキラ氏が9日に「鎌田は今季終了後にフリーでラツィオを退団するための準備をしている」とリポート。
ラツィオの専門サイト『Solo la Lazio』によると、鎌田本人はカリアリ戦後のインタビューで「ラツィオでの将来は分からないし、何も言えません」と去就不透明であることを認めたほか、マウリツィオ・サッリ監督との関係について「何かを言うのはとても難しい。とにかくハードワークを続けなければならないですね」ともどかしさを明かしていた。
そんな中、トルコメディア『Haber Global』は12日に「ガラタサライは今年夏の移籍ウィンドウで、鎌田に関してラツィオとの交渉を優先している」とリポート。トルコ強豪クラブが依然として日本代表MFとターゲットに含めている現状を伝えている。
その一方でスペイン人ジャーナリストのアーロン・ドミンゲス氏は11日に「鎌田は今季終了後にラツィオを離れることになる。アトレティコとガラタサライは、彼の獲得に興味を持っているクラブの一部だ」と、スペイン強豪からの関心を報道。ただアトレティコ側の意向には触れておらず、具体的な動きがあるか不明とみられる。
なおラツィオの専門サイト『La Lazio Siamo Noi』は今年1月下旬、選手側の意向として「鎌田はガラタサライへの移籍を望んでない。スペインは彼が望む目的地だ」と伝えていた。今月14日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)バイエルン・ミュンヘン戦でのプレーが期待される鎌田。多くの欧州諸国で今冬の移籍ウィンドウが終了したものの、依然として同選手の去就報道が過熱している。