VASTは、岡山県産児島デニムで作った着物を素材に用いた、和テイストのワイドパンツ「kodai-袴パンツ-(コーダイ ハカマパンツ)」を開発。

和を着る機会を日常で作ることを目的に作られた同製品は、2月6日(火)9時〜3月30日(土)18時の期間、応援購入サービスMakuakeにて先行販売を開始する。

永く大切に着られ、他人と被らない無限なスタイル

「kodai-袴パンツ-」は、デニム生地としてのクオリティに定評がある岡山県産児島デニムと、「着物をもっと日常に」をテーマに開発された、「和」テイストのワイドパンツだ。

同ボトムを考案したデザイナーの宇野氏は、最初に手掛けた古着事業で、古着として活用しながらも、次から次に廃棄される衣服を目の当たりにした。その中には、新品でタグも外されないままの古着として扱われる服も多くあった。そこで同氏が痛感したことは、捨てられることのない、永く大切に着られる服を作る必要があるということだった。

宇野氏は、物心ついた頃から和服が好きで、ついには着物のマルシェを開催するほどだったという。そして、着物を初めとして多くのモノをリサイクル&リユースで賄った江戸時代の社会を学び、「永く大切に着られる服」を和服の要素を取り入れて実現させたのが、他人と被らない無限スタイルを実現した「kodai-袴パンツ-」だ。

「kodai-袴パンツ-」開発のコンセプトと同ボトムのこだわり

日本の縫製、とりわけ和服の技術は優れている。それにもかかわらず、国内の職人たちの報酬は低く、それも相まって優秀な技術者が減少しているのが現状だ。日本の縫製技術が衰退することは、伝統技術が衰退することにも繋がる。

守るべき技術で「ずっと着られる価値ある服」を作ることで、捨てられる服が減るだけでなく、縫製技術の価値が正しく評価される世の中にしていくことが、「kodai-袴パンツ-」開発におけるコンセプトだった。

そして、同ボトムのこだわりは、「軽くて動きやすい」ことだ。岡山県が世界に誇る、岡山産児島デニムは、軽さによる動きやすさが秀逸。そのデニムと、日本の縫製技術が融合した。

こだわりは、日本の伝統着である「袴」をモチーフにした唯一無二のデザインにもある。このデザインを採用したことにより、ワイドパンツなのに足が短く見えない。また、背中に「袴」同様の腰板があるので、良い姿勢を意識できるのだ。

さらに、全てが1点ものの備前焼ボタンと、カラーステッチを施すなど、付属品と縫製にもこだわる。

袴パンツの製作スタッフは、おしゃれと和服は人生を変えることが出来るほどのパワーを持っていると述べる。日本の伝統を受け継ぐ着物を、日常で使用できる袴パンツは、新たなおしゃれアイテムとして注目を集めそうだ。

kodai-袴パンツ-(コーダイ ハカマパンツ)
タイプ:ジェンダーレス
サイズ:S・M・L
カラー:ブラック・ブルー
先行販売価格:30,600円(税込)

(高野晃彰)