今週のOUTLINEニュースは、久しぶりにパートナー II を取り上げたいと思う。実はこのモデル、正式発売に先立って実施したクラウドファンディングで、1000万円近い申し込みが集まるほど非常に高い支持を得たモデルなのである。
1960年代の傑作モデルをデザインモチーフにしつつも、1950年代の短期間だけロレックスに採用されていた極めて希少な通称ハニカム文字盤を再現したこともあって、アンティーク時計のような見た目とその雰囲気が人気を博した。
ただ作った私からすると、これも先週のOUTLINEニュース no.87(下の関連記事参照)で取り上げて大きな反響を呼んだ最新作の2レジスタークロノと同様に、徹底してサイズ感にこだわって作っている点のほうが実は注目してもらいたいポイントだったのである。
そのためケース径は当時のオリジナルと同じ36mm径。厚みは9.7mm(ドーム風防を含めると13.2mm)と小振りでかなり着けやすいサイズ感を実現している。
上に掲載した写真をご覧いただきたい。パートナー II を真横から撮ったものである。1960年代のオリジナルのようにミドルケースは薄くかつ緩やかなフォルムを形成。裏ブタは少し中央を膨らませて、セミバブルバックのような雰囲気を再現するなど、けっこうディテールにこだわって作っているのだ。
なかでもケース厚を薄くするには、搭載する自動巻きムーヴメント(中の機械)自体も薄くなければ実現は不可能だった。そのため、日本製汎用ムーヴメントの中でもいちばん薄くて高性能なミヨタ製プレミアム機、Cal.9039を採用しているというところも特筆すべき点である。
このヴィンテージ感は夏の装いにもけっこうキマる!
このパートナー II 、現在人気セレクトショップの「チックタック」14店舗と「オンタイムかムーヴ」計6店舗でも販売中のため、この週末お時間のある方は、ぜひお近くに店舗立ち寄って、実際の雰囲気とサイズ感を実機で確かめていただけるとうれしい。
アウトライン・パートナー II
【SPEC】
型番:(右)Ref.YK20211-1BK(ブラック)、(左)Ref.YK20211-2WT(ホワイト)
素材:316Lステンレススチール(ケース)、304ステンレススチール(リベットブレス)/ネジ込み式リューズ
サイズ:ケース径36mm
防水性:5気圧防水(日常生活防水)
駆動方式:自動巻き(日本製Cal.Miyota 9039/24石/毎時2万8800振動(日差-10秒+30秒)/最大巻き上げ時42時間パワーリザーブ/ハック機能搭載)
定価:5万5000円(組み立て:日本)
提供元・Watch LIFE NEWS
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