リオネル・メッシ 写真:Getty Images

 インテル・マイアミ所属FWリオネル・メッシは、2月7日に行われたヴィッセル神戸との親善試合でプレー。香港開催の親善試合を欠場したことが波紋を呼び、中国国内で行われる予定だったアルゼンチン代表の親善試合がキャンセルとなった中、ここに来て同国代表の一員として再来日する可能性があるという。

 メッシは4日に行われた香港リーグ選抜と一戦を、内転筋の違和感を理由に欠場。しかし神戸戦で60分から試合終了までプレーすると、香港や中国国内から反発の声が。香港政府までもが声明で同選手に対する不満をあらわにしている。

 この騒動を受けて、中国サッカー協会(CFA)はアルゼンチンサッカー協会(AFA)との提携を解消。アルゼンチンは今年3月に北京でナイジェリア代表、杭州でコートジボワール代表と対戦する予定だったが、CFAは今月11日までにいずれも試合も中止すると公式発表した。

 中国で開催予定だったアルゼンチンの親善試合については、日本で行われる可能性も報じられていた。ナイジェリアメディア『オウンゴール・ナイジェリア』は今年1月21日に「ナイジェリアとアルゼンチンは、今年3月の国際親善試合で対戦することにより合意間近だ」とリポート。「アルゼンチンはナイジェリア、中国、ガーナのいずれかと対戦予定だと言われているが、ナイジェリアが中国、ガーナよりも近い。アルゼンチンとナイジェリアは、3月に日本の横浜で親善試合を開催する」と開催地にも触れていた。

 なおアルゼンチンはW杯3度優勝の実績を誇る強豪であり、2022年のカタールW杯決勝ではフランス代表をPK戦の末に撃破。北中米W杯南米予選でも、ここまで6試合を戦って5勝1敗。2位ウルグアイ代表から勝ち点2差で首位を走っている。

 マイアミ対神戸は、マイアミの公式YouTubeチャンネルでライブ配信されたものの、インターネット動画配信サービス『DAZN』や地上波での放送は一切なし。メッシの来日を知らないファン・サポーターも多かっただけに、中国国内での騒動が日本のサッカーファンに思わぬ形で恩恵をもたらすかもしれない。