フェイエノールト所属の日本代表FW上田綺世は、AFCアジアカップ全5試合出場で4ゴールをマーク。今月11日に行われたエールディビジ（オランダ1部）第21節のスパルタ・ロッテルダム戦で移籍後初スタメンも不発。MF三戸舜介、FW斉藤光毅との日本人対決で結果を残せなかっただけに、現地識者から批判されている。
上田は鹿島アントラーズ、ベルギー1部サークル・ブルッヘで絶対的ストライカーとして活躍すると、昨年夏にフェイエノールトへ完全移籍。しかしメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスのゴール量産により、前節までスタメン出場がなかった。
ヒメネスのコンディション不良により、移籍後初めてスタメンに名を連ねた上田。フル出場もシュート2本、ボールタッチ数18回と攻撃面での貢献度が低く、ボールロスト6回と守備陣に負担をかけた。
オランダメディア『FC Update』によると、元オランダ代表選手のテオ・ヤンセン氏は日本代表FWのパフォーマンスを酷評。「上田のプレーは平凡だった。連係プレーで彼はあまり関与していなかった。ボールを奪っても、毎回無駄にしていた。ゴール前で彼の姿は見えなかった。今日の試合で消えていたね」と語ったという。
一方でアルネ・スロット監督は試合後、ヒメネスがふくらはぎを痛めていることを明かした上で、15日開催のUEFAヨーロッパリーグ・プレーオフのASローマ戦で出場可能との見解を占した。それだけにヤンセン氏も「ヒメネスもここ数週間はあまりいいプレーをしていなかったが、ゴールを決められる選手だ。フェイエノールトは間違いなくヒメネスを必要としている」と、絶対的ストライカーに期待を寄せている。
今季ここまで1ゴールと、限られたチャンスをものにできていなかった上田。移籍後初先発のロッテルダム戦でも本来のパフォーマンスを発揮できなかっただけに、ヒメネスからのレギュラー奪取は至難の業だ。
