使用したルアー
今回使用した仕掛けは、メジャークラフトのイカメタルリーダーシリーズをメインラインに取り付け、スッテはメジャークラフトのビッグアイシリーズを使用した。イカメタルリーダーは5種類がラインナップされており、私は仕掛け間80cmのショートタイプが船上での取り回しも良く好んで使用している。
また、メタルスッテは12号から潮流の影響を考慮して30号まで用意。ボディーに大きな目玉のビッグアイがデザインされていることが特徴的で、イカ類が捕食する際はまず目玉から襲いかかるといった学術的なエッセンスが盛り込まれている。
カラーはメタルスッテ、枝スに付ける浮きスッテ、エギスッテ含め、黄色、白、緑などの定番カラーを中心に夜光、ケイムラ、ブルー夜光に加え、レッド、パープルなど波長の違うネオグローカラーも準備した。
アカイカ(ケンサキイカ)からスタート
辺りも薄ら暗くなり、「そろそろかな~」などと思っていたら、穂先にモゾモゾッとした違和感とも思える動きがあり、ちょいっと仕掛けを持ち上げ誘ってみると、微妙ではあるがコツッと穂先が入ったようにも見えた。疑わしきはアワセを入れるが鉄則。
すると、ロッドには生命反応。海面へと上がってきたのはアカイカ(ケンサキイカ)。30m付近でヒットしたことを伝えると、後ろの釣り座でサオを出していた打田さんにもヒット。夕マヅメの明るい時間帯だったが、アカイカのダブルヒットという幸先の良いスタートとなった。
そして、ここからは今シーズンの好調な釣果を物語るイカ祭りが開幕。まずはアカイカ特有のコツンッ、モゾッといったメタルスッテゲームの醍醐味である「感じて掛ける」という繊細なアタリが連発する。
もちろん感じるといった部分は、手元に伝わるといった手感度に加え、穂先の動きを視覚で感じる目感度が非常に重要だ。波の周期や船の揺れも感じ取り、穂先の入り方の違和感を感知することで釣果も倍増する。
また私が意識するアタリをより明確なものにするコツとしては、スッテをヒョイッとシャープに持ち上げて沈める、大きく跳ね上げて沈めるなどを仕掛けが止まってから5秒程度までに繰り返し、スッテを抱こうか迷うイカに対し好奇心を与え、最後はシビレを切らして激しく飛びついてくるといったイメージで演出している。
そして辺りもすっかり暗くなり、本格的な夜釣りに突入。LEDライトが海面を煌々(こうこう)と照らし、海面には小魚も視認できるようになってきた。