スコットランド・アバディーンシャーに住むメル・ブレムナーさん(38)は、第一子の出産から5日後、ショッキングな出来事に見舞われた。シャワーを浴びているときにシャンプーを取ろうと屈んだ時、なんと“腸が体の外に飛び出してしまった”のだ。しかし彼女は、叫び声を上げると裂けた腹部に圧力がかかると考え、夫のエイダン・ジョンソンさん(40)に冷静に助けを求めた。幸いにも軍歴のあるジョンソンさんは、負傷者の扱いに慣れており、妻と同様に冷静だった。ブレムナーさんを支えながら、シャワールームから居間のソファーに連れてきて、彼女をタオルで覆い、すばやく救急車を呼んだのだ。
ブレムナーさんが第一子を出産したのは、2011年12月9日のこと。予定を過ぎても子宮口を十分に開くことができなかったため、緊急帝王切開による出産に切り替えられた。エルギンの町にあるDr. グレイズ病院で行われた手術は順調で、彼女は娘のナディと一緒にすぐ退院できた。術後の傷口を覆う創傷被覆材の検査もあり、しっかり「問題なし」と判断されたはずだった。出産から4日後、ジョンソンさんは妻の腹部の傷に2つの「白い塊」があるのを発見したが、特に気にしなかった。しかしその翌日、ブレムナーさんの腸が飛び出したのだ。
「私はまったく痛みを感じていませんでした、それはとても奇妙な事態でした! 救急隊員が到着して、私にモルヒネをたくさん投与すると、45マイル離れた最寄りの病院まで飛行機で搬送してくれました。そこで私の傷口は再縫合され、それから3日間入院しました。最悪だったのは、長い時間赤ちゃんから離れていなければならないことでした」(ブレムナーさん)
再縫合の手術を担当した医師によると、ブレムナーさんの傷を縫い合わせている糸の端が短すぎたか、結び目がしっかり結ばれていなかったことが原因で傷口が開いたという。このことに関して、Dr. グレイズ病院はコメントを発表していない。
トラウマになりそうな経験をしたにもかかわらず、これまでにブレムナーさんは4人の娘と3人の息子を出産した。一方で、腸が飛び出したときの写真を子育てサイト「ChannelMum.com」に公開して、帝王切開が「簡単」であるという“神話”に警鐘を鳴らした。そして、「実際のところ帝王切開は大手術ですが、手術時にはこのことがしっかりと妊婦と家族に伝えられていません。病院側は、あなたに『気楽に(帝王切開を)しましょう』と言って、(手術後に)あなたを帰宅させるだけです」と付け加える。
医療技術の進歩により、帝王切開は安全な手術という認識が広まっている。しかし、ブレムナーさんが経験したような事故が実際に起こっていることを覚えておくべきだ。リスクを覚悟の上で出産に臨む女性たちへの敬意も忘れてはなるまい。
(文=標葉実則)
■屈んだ拍子に帝王切開の傷口から腸が飛び出す



参考:「The Daily Mail」ほか
※当記事は2019年の記事を再掲しています。
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提供元・TOCANA
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