邦本宜裕 写真:Getty Images

 中国2部の遼寧鉄人(遼寧瀋陽城市)は今月10日、マレーシア1部ジョホール・ダルル・タクジムFCからMF邦本宜裕を獲得したと公式発表。浦和レッズ下部組織やアビスパ福岡、韓国1部・全北現代在籍時に問題行動を起こしただけに、現地で歓迎されない可能性があるようだ。

 現在26歳の邦本は浦和の下部組織時代から頭角を現していたが、素行不良により浦和を退団。2017年5月には、クラブ内の秩序を乱す行為があったとして福岡と契約解除。2022年7月には、飲酒運転により韓国の警察当局に逮捕され、全北退団に追い込まれた。

 過去に何度も不祥事を起こしただけに、中国メディア『新浪』は邦本について「彼は日本の悪役である。若い頃から頭角を現し、AFCチャンピオンズリーグ、Jリーグ、年代別の日本代表でプレーしている。非凡な才能と悪行を併せ持つ選手であり、悪魔と天才のハーフだ」と、ややトーンを落としている。

 2015年設立の遼寧瀋陽城市は、2020年より2部リーグに昇格。2023シーズンは8勝11分11敗で、1部昇格圏の2位青島西海岸から勝ち点26差の10位に終了。今年に入ってクラブ名を遼寧鉄人に変更したほか、FWジョフリー・チネドゥとMFサビル・ムサとナイジェリア人2選手を獲得している。

 なお邦本は2022年7月の全北退団後に、ポルトガル1部カーザ・ピアACと2年契約を締結。しかし日本代表MF相馬勇紀にレギュラーを奪われると、昨年夏にジョホールへ完全移籍。マレーシア1部リーグでスタメン出場わずか3試合に終わり、AFCチャンピオンズリーグ2023/24シーズンのグループステージでは全試合ベンチ外だった。