ドウグラス・タンキ 写真:Getty Images

 トルコ2部コジャエリスポルは今月9日、かつてザスパクサツ群馬(現ザスパ群馬)やアルビレックス新潟でプレーしていたFWドウグラス・タンキ清水エスパルス移籍を公式発表。清水から浦和レッズへ完全移籍したFWチアゴ・サンタナの後釜として期待される一方、トルコ国内ではコジャエリスポルがドウグラスにかわるストライカーとして、すでに現役引退を表明しているホセ・カンテの獲得に動くのではという噂が飛び交っている。

 コジャエリスポルがドウグラス後釜確保を目指す中、トルコの移籍専門アカウント『Transfer Nabzi』は9日、独自に入手した情報として「ミルウォールFC所属FWベニク・アフォベの獲得を断念したコジャエリスポルは、最終的に浦和でプレーしていたホセ・カンテを獲得候補に加えた」とリポート。「カンテの移籍に進展があるかもしれない」と綴っているが、トルコ国内の大手メディアがカンテの去就について報じていないだけに、信ぴょう性に疑問符が付く。

 カンテは浦和在籍時の昨年11月、2023シーズン限りでの現役引退を表明。今年1月にギニア代表の一員としてアフリカネイションズカップに参戦していた。そのアフリカネイションズカップでは2試合に出場。今月2日開催の準々決勝・コンゴ民主共和国(DRコンゴ)戦では出番がなく、チームも敗れたことにより現役生活に終止符。試合後、ギニアサッカー連盟は公式X(旧ツイッター)アカウントを通じて「我々は彼が新しい人生で成功することを祈っている。感動をありがとう」とメッセージを送っていた。

 一方でトルコメディア『demokrat kocaeli』は8日、ドウグラスの清水移籍に関する詳細をリポート。コジャエリスポルの会長の話として「ドウグラスの代理人は、25万ユーロ(約4000万円)での移籍を要望したが、クラブ側は契約解除金満額の75万ユーロ(約1億2000万円)から譲歩しなかった。清水は75万ユーロの契約解除条項を行使した」と伝えている。

 なおドウグラスは2015年に群馬でプレーしたものの、左膝前十字靱帯断裂という大怪我に泣かされ、わずか1シーズンで退団。2017年に新潟へ加入も、J1リーグ10試合の出場で2ゴールという結果に終わり、1年でチームを離れている。それでも2023年8月から在籍していたコジャエリスポルでは絶対的ストライカーとして活躍。2023/24シーズンはトルコ2部リーグ19試合の出場で10ゴール1アシストと結果を残していた。