日本代表DF渡辺剛(KAAヘント)は、DF冨安健洋(アーセナル)とDF板倉滉(ボルシアMG)を前にAFCアジアカップでの出場機会が限定。大会前までベルギー1部リーグでのフルタイム出場が継続していただけに、ヘントのハイン・ヴァンハーゼブルック監督は、森保一監督の起用法に不満を抱いているようだ。
渡辺KVコルトレイク在籍時の2022/23シーズンにベルギー1部リーグ全試合でフルタイム出場。昨年6月にヘントへ完全移籍すると、加入1年目の今季も公式戦全試合でフル出場。不動のセンターバックとして活躍していた。
しかしアジアカップでは、16分間プレーしたグループステージ第3節インドネシア戦を除き、全試合で出番なし。2月3日の準々決勝イラン戦から中0日でアンデルレヒト戦にスタメン出場したことで注目を集めていた。
主力センターバックである渡辺の一時離脱は、当然ながらヘントにとって大きな痛手に。同クラブは渡辺不在のもと公式戦4試合で1分3敗。今月2日に行われたシント=トロイデンVV戦では1-4と守備陣が崩壊した。
ベルギー紙『Het Laatste Nieuws』が9日伝えたところによると、ヴァンハーゼブルック監督は「渡辺は日本代表でほとんどプレーしておらず、全く疲れていない。(今月5日に行われた)アンデルレヒト戦の前半では、彼がチームで一番キレのある動きを見せていた」と、アンデルレヒト戦を回顧。同紙は「ヴァンハーゼブルック監督は、代表戦における出場機会の少なさを批判している」と、指揮官の胸の内を綴っている。
渡辺の一時離脱により、首位ユニオンSGから勝ち点19差の5位に転落したヘント。11日にベルギー1部第25節サークル・ブルッヘ戦を控える中、現地では日本代表DFへの期待が高まっている。