いすゞが第7世代となるエルフに国内小型トラック初となるキャブ後方の室内空間を拡大した「スペースキャブ」をラインアップ。シートの後方スペースを300mm拡大するとともに、運転席・助手席のリクライニング角度を最大40度に設定。平ボディのほか、バンとダンプの架装用シャシーも用意
いすゞ自動車は2024年1月22日、小型トラックのエルフ シリーズに国内小型トラック初となるスペースキャブを追加し、同日より発売した。車種展開は平ボディのほか、バンとダンプの架装用シャシーをラインアップ。車両価格は東京地区希望小売価格で621万1700円~(税込)に設定する。

新たにラインアップに加わったエルフ スペースキャブは、トラックドライバーの労働環境の改善という課題に対して、いすゞがその解決の一助として、ゆとりのある室内空間を実現したことが特徴である。

スペースキャブのキャビン部は、標準のキャビン比でシート後方スペースを300mm拡大。合わせて運転席のリクライニング角度を最大40度、助手席を同30度まで拡大し、ドライバーが作業の合間に車内でくつろぐことができるようアレンジする。また、シート後方のスペースはラゲッジスペースにもなり、精密な工具、衣類や食品など、大切な荷物を雨や汚れから守ることができる。


肝心の荷台部にも工夫を凝らし、延長したキャブ部の底面を抉って荷台フロア面に当てることで、荷台フロア長は3115mmを達成。脚立などの長尺物も、荷台鳥居に立てかけることなく積載が可能である。また、荷台上部でも2820mmの長さを確保し、有効な積載スペースを実現した。


パワートレインは標準キャブと共通で、4JZ1-TCS型2999cc直列4気筒DOHC16Vコモンレール式ディーゼルターボエンジン(最高出力150ps/2800rpm、最大トルク38.2kg・m/1280~2800rpm)を搭載。トランスミッションには9速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)の「ISIM(アイシム、Isuzu Smooth Intelligent TransMission)」を設定している。


提供元・CAR and DRIVER
【関連記事】
・「新世代日産」e-POWER搭載の代表2モデル。新型ノートとキックス、トータルではどうなのか
・最近よく見かける新型メルセデスGクラス、その本命G350dの気になるパワフルフィール
・コンパクトSUV特集:全長3995mm/小さくて安い。最近、良く見かけるトヨタ・ライズに乗ってみた
・2020年の国内新車販売で10万台以上を達成した7モデルとは何か
・Jeepグランドチェロキー初の3列シート仕様が米国デビュ