アフリカの多くの地域では医師や看護師が不足しており、医師1人あたりに対する患者数が多いという。とくに放射線科医の不足が深刻だ。
手頃な価格で質の高い医療へアクセスできないなか、感染性疾患・非感染性疾患により多くの人が亡くなっており、早期の診断と治療の必要性が説かれている。
こうした課題を背景に、ガーナのグレーター・アクラを拠点に置くminoHealth AI labsは、AIを駆使したテクノロジーを通じて質の高い医療を提供。すべての人が質の高い手頃な価格の医療にアクセスできるように支援している。
ガーナの医療テック企業minoHealth AI labs

minoHealth AI labs 公式サイトより引用
創設者兼CEOであるDarlington Akogo氏は、医療分野で最も影響力のあるアフリカ系の人々(MIPAD)の世界トップ100の1人に選ばれた人物だ。
同氏は、国連国際電気通信連合(ITU)の放射線医学用AIに関するトピックグループ、および世界保健機関(WHO)の「健康のためのAI」フォーカスグループ(FG-AI4H)の議長を務めている。
「放射線学用AI」「感染症AI」を開発
そんなDarlington Akogo氏が設立したminoHealth AI labsの主な事業としてあげられるのが、「放射線学用AI」「感染症AI」の開発である。
放射線学用AIは、胸部X線による肺炎、線維症、ヘルニア、胸水、マンモグラフィによる乳がんを含む14の胸部疾患の自動診断のためのAIシステム。一方、感染症AIはマラリア、COVID-19のスクリーニング、胸部X線からの結核関連障害に向けたAIシステムだ。

minoHealth AI labs 公式サイトより引用

minoHealth AI labs 公式サイトより引用