春の陽気を肌で感じられる3月、街が緑色に染まる「セント・パトリックス・デー」をご存じだろうか。

5世紀にアイルランドへキリスト教を伝えた聖パトリックにちなんだ祝祭で、同国では1200年以上にわたって大切にされているナショナルデーだ。

日本では1992年に初めて「セントパトリックスデーパレード東京」が行われ、以降も全国各地で祝われている。今年も3月17日(日)を中心に、さまざまな関連イベントが予定される。

表参道で「セントパトリックスデーパレード東京」開催

本場は首都ダブリンで行われるアイルランド最大のフェスティバルだが、日本国内でも40以上のパレード、イベント、グリーニング(グリーン・ライトアップ)が予定されている。

今年はアイルランドからロデリック・オゴーマン 子ども・平等・障がい・統合・青少年大臣の来日も予定する。

3月17日(日)13時からは、アイリッシュ・ネットワーク・ジャパン(INJ)運営の「セントパトリックスデーパレード東京」が表参道で開催。

グランドマーシャルに率いられたマーチングバンド、ミュージシャン、ダンサー、そしてアイルランド・日本両国の特別ゲストが参加する。

また、3月11日(月)~17日(日)には、表参道の中央分離帯ポールにアイルランドと日本両国の国旗が掲揚される。

横浜では3月9日(土)14時から「セントパトリックデーパレード横浜元町」を開催。横浜元町商店街が緑色のものを身につけた多くの人たちでにぎわい、マーチングバンド、ミュージシャン、ダンサー、アイルランドをテーマにした多くのグループが来場者を迎える。

このほか全国各地でアイルランド文化を体験できるイベントや交流会、パレード、晩餐会などが行われる。

全国各地のランドマークがグリーン・ライトアップ

毎年セント・パトリックス・デーには世界中の人が緑色のものを身につけてパレードやパーティーに参加し、ランドマークや建物が緑色に染まることにちなみ、日本でもグリーニング(グリーン・ライトアップ)を行う。

3月1日(金)~17日(日)伊勢大鳥居、3月8日(金)~10日(日)松江城、3月8日(金)~17日(日)よこはまコスモワールド大観覧車「コスモクロック21」、名古屋港シートレインランド大観覧車、大阪の天保山大観覧車ほか全国各地の多数のランドマークのライトアップを行う。

今では日本をはじめ世界的なイベントとなっているハロウィーンも、実はアイルランド発祥なのだという。日本でセント・パトリックス・デーが盛り上がり、両国の絆を再確認できることに、デミアン・コール駐日アイルランド大使は喜びを表明している。

上記のほかにも多数のイベントがあるため、公式サイトから最寄りの会場とスケジュールをチェックしたい。

(SAYA)