高収入で借金が少ない。そんな蓄財優等生のお金持ちには「住宅の選び方」で意外な傾向があるそうです。真のお金持ちの思考・行動を学んで、効率的な資産運用に役立てましょう。

日本は億万長者の数で世界第3位のポジション

日本は世界でも有数のミリオネア層が多い国です。ミリオネア層とは、一般的に100万ドル以上を所有している富裕層を指します。クレディ・スイス・リサーチ・インスティテュートの「2018年グローバル・ウェルス・レポート」によると、日本のミリオネア層は約280万人。これはアメリカ、中国に次ぐ第3位のポジションです。

経済成長率では他国にどんどん追い抜かれている日本ですが、富裕層の多さでは世界トップクラス。同レポートでは、さらに2018年からの5年間で日本のミリオネア層は約34%増加し、376万9,000人に達すると推計されています。

あなたの資産が増えているのは世界経済の追い風のおかげ?

日本の富裕層が増加している部分だけを見ると、国内経済が好調のように感じます。しかし、ミリオネア層が増えているのは日本だけでなく、グローバル全体の傾向です。2018年から5年間で世界の富は26%増加。ミリオネア層は過去最高の5,500万人に達しようとしています。つまり、全世界に富が増える追い風が吹いているのです。

このような状況を考えれば、ここ最近資産が増えた富裕層の方々は自身の力を過信しすぎないほうが賢明です。来るべき逆風の局面に備えて、資産防衛の意識を高めることも必要かもしれません。

この資産を守るという部分で参考になる本がトマス・J・スタンリー著の『1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました』(文響社刊)です。内容は、純資産100万ドルを超える億万長者に共通する考え方・生き方の調査・研究。「ミリオネア・マインド(億万長者の心)」を解き明かすことにチャレンジした意欲作です。大ヒットとなった『となりの億万長者』の著者による全米ベストセラーです。

高収入×借金の少ない本当のお金持ちの住宅の選び方

この本では、高収入だけど借金も多い「蓄財劣等生タイプ」と、高収入で借金が少なく潤沢な資産を持つ「蓄財優等生タイプ」に区分けして傾向を分析。蓄財優等生の学生時代の成績、配偶者の選び方、ショッピングスタイルなどさまざまな傾向が解説されていますが、なかでも興味深いのは「住宅の選び方」です。

一般的に、富裕層といえば高級住宅街の豪邸に住んでいる姿をイメージします。しかし、蓄財優等生は新築物件よりも中古物件を好み、注文住宅を避ける傾向があるというのです。一方で、昔から定評のある高級住宅地を選ぶのも蓄財優等生の傾向。つまり、彼らが重視しているのは「豪華な家に住むこと」ではなく「評価額が上がる家に住むこと」なのです。

さらに蓄財優等生の傾向が「質の高い公立校近くの立地」を選ぶこと。これは子どもを私立校に通わせるよりも大幅に節約できるためだそうです。

日本では文京区が賢い選択にあてはまる

日本で偏差値の高い公立校が集中する好立地と言えば、東京都の文京区。高所得者の中には、このエリアにあえて引っ越す方もいます。これにより、公立校で費用抑えながら理想的な教育を受けさせられます。

文京区の有名校として知られるのが、千駄木小学校、誠之小学校、昭和小学校、窪町小学校で、頭文字をとって「3S1K」と呼ばれています。これらの学区のマンションは賃貸・分譲ともに人気。物件を購入すれば、資産運用でも有利と考えられます。

とくにファミリーで住める2LDK、3LDKのマンションは希少価値があるため、子どもが成長したら有利な価格で売却することも可能です。

今回は住宅の選び方にフォーカスしましたが、資産を守るためには、あらゆる面で「評価額が上がる(資産価値が減らない)」選択をすることが大事と言えます。洋服選び、クルマ選び、旅行……あらゆる高額消費をチェックしてみましょう。

文・J PRIME編集部/提供元・J PRIME

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