西村拓真 写真:Getty Images

 横浜F・マリノスは2月8日、日本代表FW西村拓真が海外クラブへの移籍を前提とした交渉・準備のため、チームを離れることになったと公式発表。DF常本佳吾が主力選手として活躍し、元鹿島アントラーズ監督のレネ・ヴァイラー氏率いるスイス1部セルヴェットFCへ移籍する可能性があると、海外で報じられている。

 スイス紙『トリビューン・ド・ジュネーブ』のジャーナリストであるダニエル氏は8日、西村の去就について「セルベットFCは、西村拓真の獲得に真剣であるようだ。彼は非常に優れた選手であり、クラブが求めている多才なストライカーである。スコットランド1部リーグのハイバーニアンも興味を持っていると言われている」とリポート。

 今月1日をもってスコットランドの移籍ウィンドウが終了し、スイスの移籍期間が15日まで開いている中、「(セルベットFC移籍が)確定するかどうかはまだ分からない」としつつも、「彼は横浜FMからのリリースクーポンを持っている。買い取りオプション付きのレンタルという話もある」と伝えた。

 セルヴェットはスイス1部リーグを17度制した古豪。2022年8月に鹿島監督を解任されたヴァイラー氏が2023/24シーズンからチームを率いる中、昨年7月に鹿島から常本を完全移籍により獲得。その常本は9月23日の公式戦で怪我から復帰して以降、ここまでリーグ戦全14試合スタメン出場と、右サイドバックでレギュラーに定着。チームもリーグ戦22試合を終えて11勝8分3敗と、首位ヤングボーイズから勝ち点6差の2位につけている。

 そのセルヴェットの補強戦略を巡っては、『トリビューン・ド・ジュネーブ』が今月5日に「セルヴェットが鹿島アントラーズ所属FW鈴木優磨の獲得候補にリストアップしている可能性がある」と報道。この時も鈴木を「多才で攻撃的な日本人ストライカー」と紹介していた。

 過去にロシア1部CSKAモスクワ、ポルトガル1部ポルティモネンセでプレーしていた西村。突然のチーム離脱発表でファン・サポーターに衝撃を与えているが、近日中にも移籍先が決定するものとみられる。