2004年、六本木で誕生した和風ショーレストラン「香和(かぐわ)」が、演芸と遊廓の聖地・浅草にて1月10日(水)に「浅草香和」として復活した。

花魁・芸者・侍に扮した演者が、60分間余りの舞台で数々の演目を披露する和風ダンスエンターテインメントショーシアター。夕食前や夕食後などにアルコールを飲みながら、ゆっくりと浅草の夜を楽しみたい。

幾度もの苦節を重ねて復活を果たした浅草香和

日本最大級のショーレストラン六本木「香和」は、2018年に幕を閉じた。その後、再開を果たすものの、新型コロナウイルスの影響を受け、運営会社が倒産、1年半で営業を中止した。

しかし、当時の座長であり、ショーのプロデューサーでもあった、かずみ氏は諦めず、「Neo Japanesque Kaguwa」というチームを立ち上げ、メンバー達で活動を続けてきた。

その後、コロナが落ち着きをみせ、かずみ氏が「香和」の商標を正式に引き継いだ頃、新たな運営会社のもと浅草での劇場建築が始まり、香和復活のプロジェクトがスタートした。

しかしまたしても、運営会社が撤退。この事態に、かずみ氏は自身で運営を行うことを決意したものの、工事途中のまま約1年弱放置された劇場は、ひどい状態だったという。

既にある程度工事が完成していると思っていたスペースまでも、ほぼ未完成であることが判明。想定以上のやり直しの作業に時間と資金は奪われていった。

しかし、「香和」復活へ強い想いを持つかずみ氏に力を貸したいと、様々な分野のプロが集結し、なんとか工事は進行。

「自分たちの手で、浅草香和を作っていく。」というかずみ氏やメンバーたちの姿に心を打たれた多くの関係者の応援もあり、1月10日(水)、「香和」再開を心待ちにしていた多くの人々に見守られながら、浅草でついに「香和」が復活を果たした。

和の演舞&オリジナルストーリーなど見どころ満載

「浅草香和」の魅力は、豪華絢爛な花魁の舞や、扇子・フラッグなど鍛錬を重ねたダンサーたちの迫力のある和の演舞だ。

また、同シアターに演じられるショーの見どころの一つに、オリジナルストーリー「玲瓏大紅蓮(れいろうだいぐれん)」がある。

同ストーリーは、ドラマ「ごくせん」や「1リットルの涙」で知られる脚本家・江頭美智留さんが、「浅草香和」のために書き下ろした作品。過酷な環境の中、強く生き抜いた遊女たちの物語に胸が熱くなることだろう。

そして、竜馬四重奏のバイオリニスト・竜馬さんや、桜men の尺八奏者・中村仁樹さんが、同シアターのために手がけたオリジナル楽曲にも注目したい。

料金は、1名6,600円(税込)で、ショーチャージ&1ドリンクが付く。その他、別途テーブルチャージを追加することにより、写真撮影特典のついたプレミアムシートや、半個室のVIPシートの用意もある。

「浅草香和」の公演は、言葉を必要としないノンバーバルショーだ。そのため、日本人はもちろん、インバウンドのゲストにもおすすめ。来日した友人・仕事関係者を案内するのもよいだろう。

また、店内やショーの写真撮影も可能なので、ショー終了後に見送ってくれる出演者と一緒に記念写真を楽しもう。

浅草香和
所在地:東京都台東区浅草1-12-10-2F
営業時間:1st/16時オープン・ショー17時~・18時クローズ ※1〜2月1st公演は土日のみ、2nd /19時オープン・ショー20時~・23時クローズ ※毎営業日公演
定休日:月曜日・火曜日

(高野晃彰)