ヒエラルキーを超えるインテリア
インテリアデザインや材質、手触りなど高級感が溢れ、まさにヒエラルキーを超えるコンパクトラグジュアリーと言うことができる。レクサスUXやNXに通じる見栄えで仕上げてあり、レクサスブランドに乗っている満足感は高い。驚くのはシートポジションの低さだ。クロスオーバーというよりハッチバックをドライブしている気分になり、開発の狙いの中でも高級感とともに、ダイナミック性能に重きを置いていることが伝わってくる。
そしてコンパクトカーでありながらビスポーク対応していることも驚かされる。これまでビスポークと言えば大型の超高級モデルを対象としてきたが、LBXは新しい挑戦をしているわけだ。そのLBXのビスポークビルドでは表皮素材や色、ステッチパターン、シートベルト、トリム加飾といったことに対応し、エクステリアでも外板色が17色もあり、加えてビスポークビルドではミラーガーニッシュ加飾など、見栄えの変化を楽しめる数多くのアイテムが用意されているのだ。
また居住性においても割り切りの潔さがあり、好印象だ。つまり、Bセグメントというサイズでありながら、広いキャビンスペースを求めるというのが量販モデルの常識だが、高級ラグジュアリーブランドのレクサスが作るBセグメントはフロントの2座席にを優雅に、豪華に過ごせる空間とし、リヤシートはエマージェンシー程度に割り切っている潔さを感じる。コンセプトのヒエラルキーを超えるラグジュアリーとする、開発者の思い切りが伝わってくる。
じつは東京オートサロン2024で、このLBXにはハイパフォーマンスモデルの「LBX MORIZO RR CONCEPT」が展示されており、1.6Lターボを搭載するモデルも近々デビューすることがアナウンスされている。楽しみに待ちたい。
提供・AUTO PROVE
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