感染防止のための“使い捨て”「胸部モニター」

Biobeat 公式サイトより引用

胸部モニターは病気の伝染を避けるため、一人の患者が使用できるように設計されている“使い捨て”のデバイス。ステッカーとセンサーカプセルが分離されているため、取り外しと交換が簡単だ。

胸部モニターは入院患者の胸部に取り付けられ、血圧、血液飽和度、心拍数、呼吸数、体温などの心肺バイタルサイン測定値をリアルタイムで表示。バイタルサインの変化がしきい値を下回ったり上回ったりした場合は、アラートと早期警告スコアを送信する。

すべての測定値と傾向をBiobeat Web プラットフォームを通じて表示するため、病院側は1つの直感的なプラットフォームを通じて無制限の数の患者を管理することが可能に。複数の有線デバイスの使用、バイタルサインの頻繁なスポットチェック、医療スタッフによる手動データ入力が不要になり、人的ミス・時間コストの削減につながる。一方、患者は邪魔されることなく自由に動き回ったり休んだりすることができ、快適な使い心地を体験できる。

2022年にFDA認可を取得

2022年3月、Biobeatは同社のRPMデバイスが米国食品医薬品局(FDA)の認可を取得したと発表した。同社によると光電脈波計のみによるカフレス血圧モニタリングに関して、FDAの認可を受けた製品はこれが初とのこと。

BioBeatのデバイスを従来の外来血圧モニタリング(ABPM)と比較したところ、同社のデバイスはワークフローを高速化し、完了までの平均時間を74%短縮したという。この効率性により、病院側の直接の人件費が年間で大幅に削減された。

患者と医療スタッフの満足度を高める可能性を秘めたBioBeatのデバイスは、地域医療にも有望な進歩をもたらすだろう。

参考・引用元:Biobeat 公式サイト

(文・Techable編集部)