ファビオ・カリーレ監督の問題を巡りV・ファーレン長崎から訴えられたブラジル2部サントス。この冬の移籍ウィンドウでMFディエゴ・ピトゥカ(元鹿島アントラーズ)やMFジョアン・シミッチ(川崎フロンターレ)らを獲得したが、元指揮官に対する給与未払い問題により、補強禁止処分を科される可能性がある模様。6日、ブラジルメディア『グローボ』が報じている。
同メディアによると、サントスは2022年7月から12月までチームを率いていたファビアン・バストス氏に、未払い分の給与として400万レアル(約1億2000万円)を支払う必要があるとのこと。クラブは分割払いを提案しているが、同氏の弁護士は一貫して一括払いを要求。両者が合意に達しない場合には、今冬を含め3ウィンドウで補強禁止になるという。
そのサントスは今月、セリエA(イタリア1部)インテルからブラジル人GKガブリエウ・ブラゾンを獲得。同選手は新天地でトレーニングに励んでいるものの、補強禁止処分の可能性があるため選手登録が不可能に。一方で『グローボ』は、補強禁止処分が決定した場合のシミッチやピトゥカの今後については触れていない。
またサントスは給与未払い問題の他に、2023シーズンのブラジル1部リーグ最終戦におけるサポーターの暴動により、スポーツ司法高等裁判所からホームゲーム6試合の無観客開催、10万レアル(約300万円)の罰金処分を科されたという。
なおカリーレ監督の問題を巡っては、長崎が先月19日夜に公式サイトを通じて「サントスFCならびにファビオ カリーレ監督、レアンドロコーチ、デニスコーチおよびセザールコーチに関して、国際サッカー連盟(FIFA)に提訴することを決定いたしました」と、ファン・サポーターやスポンサー等に報告。
サントスの専門サイト『Diario Do Peixe』は1月23日に「カリーレ監督に対する違約金は150万ドル(約2億2200万円)、コーチについては一人当たり100万ドル(約1億4800万円)。総額で450万ドル(約6億6400万円)だ」と報じていた。