かつて鹿島アントラーズでプレーしていた日本代表DF町田浩樹(ユニオンSG)は、DF冨安健洋(アーセナル)やDF板倉滉(ボルシアMG)らを前に、AFCアジアカップの舞台で出場機会が限定。所属先のベルギー1部ユニオンSGのアレクサンダー・ブレッシン監督が、アジアカップ参戦前後の同選手の変化に対してブラックジョークを飛ばしている。
2022年1月に鹿島からユニオンSGへ移籍した町田は、今季ここまでベルギー1部リーグ戦ほぼ全試合でスタメン出場。所属クラブでの活躍ぶりが高く評価されると、昨年9月以降はコンスタントに代表メンバー入り。昨年11月開催の北中米W杯アジア2次予選では、2試合いずれもピッチに立っていた。
しかしアジアカップでは、冨安がコンディション不良で出遅れたにもかかわらず、スタメン出場1試合、途中出場1試合と出番に恵まれず。DF谷口彰悟(アル・ラーヤン)やDF渡辺剛(ヘント)らとポジション争いを繰り広げる中、2月3日の準々決勝イラン戦では延長戦を見据えた森保一監督の選手起用もあり、90分間ベンチから戦況を見つめていた。
日本がイラン戦で敗れた後、町田はユニオンSGに再合流。7日開催のベルギー国内カップ戦準々決勝のクラブ・ブルッヘ戦でスタメン出場と予想されている。そんな中、ベルギーメディア『Voetbal』によると、ブレッシン監督は6日の会見で「町田は良い体型で日焼けしている。どうやらカタールは良い天気に恵まれたようだ。(日焼けを見て)私は彼がバカンスのためにカタールへ行ったのではと疑い始めたよ」と、日本代表DFに言及。笑みを浮かべながらのコメントとはいえ、アジアカップ参戦による一時離脱や代表戦における出場機会の少なさに対して複雑な思いを抱いているという。
なおトッテナム・ホットスパー移籍が噂されている町田のプレーについて、日本代表OBの田中マルクス闘莉王氏は1月24日のインドネシア戦後に「まだ体幹的なところがちょっと不足している部分は変わっていない。攻撃のセットプレーでも背筋が足りないのか…あれだけの高さがあるのに」と指摘。「谷口、冨安、板倉のレベルには全然達していない」と、さらなるレベルアップを求めた。