日本代表DF伊藤洋輝(VfBシュツットガルト)は、2月3日開催のAFCアジアカップ準々決勝イラン戦でフル出場。日本代表OBの田中マルクス闘莉王氏が、左サイドで伊藤とFW前田大然(セルティック)の連係プレーが少なかった原因を分析している。
伊藤は左サイドバックでDF中山雄太(ハダースフィールド・タウン)とポジション争いを繰り広げる中、イラン戦で3試合ぶりに先発出場。攻撃時に左サイドハーフでスタメンに名を連ねた前田とのパス交換から相手守備陣を崩すシーンが少なかった一方、守備では安定感のあるプレーを披露。ただ日本はDF板倉滉(ボルシアMG)の低調なパフォーマンスもあり、1-2で敗北。ベスト8という結果で大会を後にした。
闘莉王氏は6日夜に自身のYouTubeチャンネル『闘莉王TV』を更新。イラン戦出場選手を採点する中、伊藤のパフォーマンスについて「非常にはっきりと、クリアするところはクリアする、絞るところは絞る(というプレーができていた)。無難にプレーしてくれたし、安心して見ることができた」と評価。クロスの質も称えている。
ただ一方で攻撃面に関しては「やはり前田選手がボールをキープしてくれない。キープしてくれないから、サイドバックが(前線へ)上がれない。そうなると、なかなか攻撃参加が難しいのかなと」と、両選手の相性の悪さを指摘。後半途中からピッチに立った三笘との連係プレーには言及していない。
なお伊藤と三笘は、2022年11月のカタールW杯コスタリカ戦で途中出場したものの、連係面での課題を露呈。三笘が左サイドでフリーとなっている場面でも伊藤が三笘へパスを供給しないシーンが多く、試合後に伊藤に対する批判や誹謗中傷が相次いでいた。
本職はセンターバックであるが、代表戦では左サイドバックでの出場が続いている伊藤。アジアカップ開催期間中に同選手への批判が相次いだ一方で、「伊藤洋輝はサイド張ってクロスさせるような選手じゃない」「伊藤の本職はセンターバックだけど…」などと、森保一監督の起用法に対する疑問の声も挙がっていた。