AFCアジアカップ日本代表DF板倉滉擁するボルシアMGは、ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフからMF田中碧を獲得することで「事実上合意に達した」と報じられている。しかし鹿島アントラーズ所属MF佐野海舟にも、ボルシアMG移籍の可能性がある模様。田中の移籍報道を疑問視する声も挙がっている。
ボルシアMGの補強戦略については、ドイツメディア『グラードバッハ・ライブ』が1月29日に「浅野拓磨(VfLボーフム)、田中獲得の噂が流れている。スカウトはドイツ国外でも活動しており、細谷真大(柏レイソル)へのオファーも明らかになった。クラブ幹部は技術面で優れている日本人選手に恋をしている」と、日本人選手の獲得を狙っている現状をリポート。
以前からドイツ移籍が噂されている佐野について「ボルシアMGのスカウトは、カタールで佐野の新たなプレー動画を入手した」と、同クラブによる現地視察を報道。ドイツメディア『Liga-Zwel』は「佐野と鹿島の契約は2025年1月までであるが、契約満了の半年前にステップアップ移籍する予定だ」と今夏移籍を予想している。
そんな中、ドイツ紙『ビルト』は今月5日に「ボルシアMGは田中と事実上合意に至っている」と報道。「MFマム・コネの売却が決まっていたら、今年1月に加入する可能性もあり得た」とした上で、「移籍金250万ユーロ(約4億円)で獲得する」と綴っているが、日本国内ではフェイクニュースである可能性を指摘する意見が湧き起こっているという。
また『グラードバッハ・ライブ』は佐野について「かつてシュツットガルトに在籍し、現在リバプールに所属する遠藤航を彷彿とさせる選手。ボックストゥボックスのミッドフィルダーである田中よりも守備的な役割を担う」と分析。ドイツ国内で佐野と田中の比較論が湧き起こっているだけに、ボルシアMGが佐野を獲得する可能性もあるという。
なお佐野は町田ゼルビア在籍時の2022シーズンに、90分平均のボール奪取回数でJ2リーグトップの20回をマークすると、鹿島でもレギュラーに定着。昨年11月の北中米W杯アジア次予選のミャンマー戦でA代表デビューを果たしたが、アジアカップでは2試合の途中出場に終わった。