口の中の病気といえば口内炎や虫歯、歯周病が一般的だが、歯肉にも「エプーリス」と呼ばれる“できもの”ができることがある。エプーリスは歯肉表面付近への慢性的な刺激や炎症で発生し、基本的に良性のものしかない。また大きくなるスピードも遅いため、切除するだけで治療は終了する。しかしこのエプーリスが原因で命の危険に晒された少女がいた。
インドに住む15歳の少女は、口にできた巨大な“できもの”に苦しんだ1人。ニュースサイト「Mirror」には彼女の姿を捉えた写真がいくつか掲載された。少女の口内で成長を続けた“できもの”は、彼女の顔半分ほどの大きさにまで膨れ上がり口から溢れ出している。彼女は水分摂取や食事はおろか、言葉を発することも正常に呼吸することさえままならない。
“できもの”の原因は「巨細胞性エプーリス」とみられており、少女が12歳の頃に歯肉にできた小さな“できもの”が3年間で巨大になったという。昨年10月には近隣住民が資金を調達してくれたおかげで、インド北部に位置するビハール州の病院で手術を受けることができた。手術後の彼女の口からは綺麗さっぱり“できもの”が取り除かれ、数年ぶりに言葉を発することができたそうだ。しかし全てを摘出できたわけではなく、今後も治療が必要だという。
インドでは他にも口内の病気に苦しんでいる患者がいる。2014年には17歳の少年が歯の腫瘍「複雑性歯牙腫」が原因で、右下顎内部の骨の中に形成された200本以上の歯に悩まされていた。インド・ムンバイにある病院で行われた手術は計6時間にも及び、摘出された歯の本数は232本にも上ったそうだ。医師によると彼の顎の骨の完治には3~4週間程度を要するというが、少年は順調に回復しているという。
一日も早く、少女が元通りの生活を送れることを祈るばかりだ。 (文=北原大悟)
※無修正の画像は「Mirror」にてご覧いただけます。
参考:「Mirror」、ほか
※当記事は2017年の記事を再掲しています。
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提供元・TOCANA
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