世界屈指の名門大学・ケンブリッジで生物学を学ぶ19歳の女子大生が、上空約1000メートルを飛行中のセスナ機から飛び降り、死亡するという事件が起きた。

 英「デイリー・メール」(2019年7月31日付)によると、事件が起きたのはアフリカ大陸の東南沖に浮かぶマダガスカル島で、同乗していた友人が足にしがみついて止めようとしたが、女子大生はそれを振り切って飛び降りたという。

 アラーナ・カットランドさんはマダガスカル島に棲む珍しいカニを研究するため、島北部の人里離れた自然保護地域の研究所を訪れていた。そこにあるロッジのマネジャーの話によると、研究所に着いた時、アラーナさんは新しい体験に興奮していたが、すぐに様子が変わっていった。偏執的な一面を見せるようになり、「もしこの研究を終わらせることができなかったらマダガスカルの刑務所に入れられるかもしれない」などと言うようになっていたのだという。

 アラーナさんはイギリスにいる両親とも電話で激しい言い争いをするようになり、娘の様子を心配した両親は、6週間の予定だった研究を8日間で引き上げて帰国するようアラーナさんを説得。一緒にいたジョンソンさんとともにセスナ機でマダガスカルの首都・アンタナナリボに行き、そこから飛行機でロンドンに帰ることになっていた。

副作用で精神不安定に!? 英エリート女子大生がヘリから飛び降り死亡、肉食動物生息のジャングルで…
(画像=現地の警察は、パイロットと友人のルース・ジョンソンさんに事情聴取をしたのち、飛び降りた時の模様を地上で再現した(「Daily Mail Online」より),『TOCANA』より 引用)

 しかし、セスナ機が離陸して10分ほどすると、アラーナさんはシートベルトを外し、セスナ機のドアを開けて飛び降りようとした。隣にいたジョンソンさんが足にしがみついて止めようとしたが、5分ほどもがいているうちに体力を失い、足をつかむ手が緩んで、そのすきにアラーナさんはドアから飛び降りてしまった。

 なぜ意気揚々とマダガスカル島に向かったアラーナさんが、急に精神状態に異変を起こしてしまったのか? これは、抗マラリア薬の副作用が原因かもしれないと、事件の報告書は述べている。

 マラリアの感染リスクが高い地域に滞在する場合、欧米では抗マラリア薬の服用が推奨されているが、高頻度でみられる副作用として、めまい、嘔吐のほか、うつ状態などが挙げられている。

 アラーナさんが飛び降りたエリアは、肉食性の野生動物が棲息するジャングルのため、アラーナさんの遺体は見つからない恐れもあるという。

参考:「Daily Mail Online」

※当記事は2019年8月の記事を再掲しています。

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提供元・TOCANA

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