サッカー日本代表「森保ジャパン」は、2月3日開催のAFCアジアカップ準々決勝でイラン代表相手に1-2と敗北。FWソン・フンミン(トッテナム・ホットスパー)ら擁する韓国代表がベスト4入りを果たしたとはいえ、日本代表OBの田中マルクス闘莉王氏は「韓国よりも日本の方が強い」という見解を示した。
日本は準々決勝までの全5試合で失点と、GK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV)をはじめ守備陣が不安定なパフォーマンスを露呈。『週刊新潮』により性加害疑惑が報じられたFW伊東純也(スタッド・ランス)を欠いたイラン戦では、本調子ではないDF板倉滉(ボルシアMG)裏のスペースを何度も狙われると、後半アディショナルタイムに板倉が相手選手をペナルティエリアで倒してPKを献上。このPKを決められ、アジアカップ優勝への道が絶たれた。
一方、韓国はグループステージ初戦のバーレーン戦で、ソン・フンミンら5選手がイエローカードを貰うと、2戦目ではヨルダン相手に2-2と引き分け。ラウンド16での日韓戦を避ける可能性が報じられる中で迎えた3戦目は、マレーシア相手に3-3とドロー。3位で決勝トーナメントへ駒を進めたが、ラウンド16で強豪国サウジアラビアをPK戦の末に下すと、準々決勝ではオーストラリアと延長戦に及ぶ激闘を繰り広げて2-1で勝利した。
アジアカップ準々決勝までの全試合が終了した中、闘莉王氏は4日夜に自身のYouTubeチャンネル『闘莉王TV』を更新。日本がベスト8で大会を後にしたとはいえ、「圧倒的に日本が一番良いサッカーをしている。韓国、イラン、カタール。どんな国よりも、日本代表のレベルの方が全然上。10回韓国と試合すれば、9回くらい日本が勝てる。それくらいのレベルまで来た」と称賛。それでも「ベスト8で終わってしまうのは、本当に監督としてはダメだと思う。日本代表がW杯優勝を目指していることを踏まえると、アジアカップでベスト8という結果に終わることは非常に恥ずかしい」と、森保一監督を切り捨てている。
なお韓国代表のベスト4入りには、日韓W杯時代にフィリップ・トルシエ監督(現ベトナム代表指揮官)の通訳を担当していたフローラン・ダバディ氏も言及。イラン戦翌日にX(旧ツイッター)で「韓国代表も日本代表も、自分より縦への意識が強かったオーストラリアとイランに圧倒されたのですが、韓国は奇跡的に生き残ったのです」と、実力が伴っていないとの見解を示している。