那比川

新万場橋~黒佐橋間は那比川中流部で、新万場橋近辺から川に降り釣り上る。橋近辺の深みが好ポイントで、木が覆いかぶさっている流れはサオに抜けになり、数も釣れた。釣り上っていくと平瀬、チャラ瀬が続くがこの浅い流れで結構アタリが出る。

万場橋下流は流れが絞られ、そこそこ水深がある。昨年の初期は流れのヒラキで連発もあった。万場橋真下は水深がある淵。橋上流が本命で、ここは開けており釣りやすいが、魚から姿が見えやすいのでアプローチは慎重にしたい。ここも意外にチャラ瀬で釣れ、釣りやすい流れはすぐに釣れなくなる。

【2024渓流釣り解禁】特選河川紹介:小駄良川・那比川(郡上漁協管内)那比川の新万場橋上流(提供:週刊つりニュース中部版APC・松森渉)

黒佐橋との中間地点は道路からは全く見えないが、好ポイントが連続する。この辺りも見た目で良い流れよりも、チャラ瀬の方が数は釣れたと感じている。エサは初期がキンパク。最盛期ヒラタが良い。

仕掛けは細仕掛けが良いと実感している。フロロカーボンライン0.15号がメインだ。

最後に

渓流釣りの魅力は、自然とのふれあい、美しい渓魚との出会い、賢い渓魚の知恵比べ、山の幸との出会い、日常の社会から離れ静かになれる時間など、人それぞれ楽しみ方がある。

渓魚は季節によっていろいろな顔を見せてくれる。初期は少しサビが入っておりやせているが、寒くて厳しいなかで出会えた1匹はうれしいものだ。春になればサビが取れたきれいな渓魚に出会える。しかし多くの釣り人のハリをかわした賢い渓魚たちは、釣り人の心を悩ませる。そんな時間もまた楽しい。

【2024渓流釣り解禁】特選河川紹介:小駄良川・那比川(郡上漁協管内)那比川の放流アマゴ(提供:週刊つりニュース中部版APC・松森渉)

桜が咲き春らんまん。山が躍動しフキノトウ、タラの芽など山の幸も顔を出し、釣りに山菜取りと忙しい。

そして静かな渓流で1人になれる時間は心を和ませ、明日へつながる生きる活力となる。さあ渓流解禁だ。

<週刊つりニュース中部版APC・松森渉/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年1月26日号に掲載された記事を再編集したものになります。