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【閲覧注意】娘をかばって無数のひょうに打たれた美人母の姿がスゴすぎる! 全身アザだらけ、皮膚も裂けてボロボロに…=豪
(画像=画像は、「ABC」より,『TOCANA』より 引用)

 ここ数年の日本では、台風や集中豪雨などの被害が相次いでおり、家屋倒壊や崖崩れなどによる被害は決して珍しいことではなくなった。そして、このような異常気象による被害は、日本だけでなく世界中で相次いでいる。そんな非常事態に見舞われた人々の中には、幼い命を身を挺して守ろうとした母親もいた。2019年、オーストラリア放送協会(ABC)などが報じて話題となったニュースを紹介しよう。

 クイーンズランド州サウスバーネット地域の町キンガロイに住む女性、フィオナ・シンプソンさん(当時23)は2018年10月11日、娘(当時4カ月)と祖母(当時78歳)を乗せた車を運転していた。彼女は警報を聞いていなかったが、雨が激しくなりはじめたので、車を道の片側に寄せる必要があると考えた。前方が見えないほどに雨が降り注いだため、彼女は車の速度を落としていた。そのとき、大きな衝撃音が鳴り響いた。車の後部の窓が粉々に砕け散っていたのだ。

「とても怖かったですが、恐れている時間はありませんでした……。すべてが一瞬のうちに起こったのです」とABCに話すフィオナさんは当時、車の後部座席に飛び込んで、娘をかばうために“人間の盾”となった。フィオナさんが娘の上に覆いかぶさっている間、娘は叫んでいたが、その叫び声さえ聞こえなかったという。

 そして今度は、車の前方で別の窓ガラスが砕け散った。フィオナさんが祖母を助けようと動いたとき、2人の体に大きな塊がぶつかった。雹(ひょう)が降り注いだのだ。雨雲が通過したのを見計らって、フィオナさんはボロボロになった車を運転して近隣の家まで行き、住民に助けを求めて叫んだ。救急隊が到着すると、彼女はショック状態に陥り、全身にしびれを感じたという。

「救急車に乗って初めて、彼女(娘)が重症を負ったり死亡したりする可能性があったのだと気づきました」(フィオナさん)

 次頁の写真からもわかる通り、フィオナさんは体のあちこちにかなりの数の打撲傷を負った。赤くなった皮膚のところどころに内出血で黒ずんだ痕が見える。祖母も、左腕の皮膚の大部分が引き裂かれ、右腕は打撲で真っ黒くなった。娘には小さな「瘤」ができた。

 恐ろしい経験をしたにもかかわらず、フィオナさんは再び同じ状況に陥ったら、迷わず同じことをするだろうと話した。母親である以上、娘を守るために何でもするのが自分の役割だと考えるからだ。まさに“母親の鑑”というべきだろう。

 この日フィオナさんたちを襲った嵐は、広範囲にわたって甚大な被害をもたらした。建物は倒壊し、果樹園は壊滅し、停電も発生した。こうした異常気象による被害は、今後も世界各地で頻発するだろう。そんなとき、フィオナさんのように利他的な行動を取るのか、自己中心的にふるまって二次災害を引き起こすのか、人間の本質が試されている。 (文=標葉実則)

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