開業2周年を迎えた、高知県安芸市にある宿「ジローのおうち」。

同宿では「土佐ジロー」の生産秘話や美味しい焼き方など、生産者からトリビアを聴きながら味わう地鶏の世界が楽しめる。

部位ごとに生産者自らが焼き方を変え、説明してくれる地鶏料理を楽しんでみては。

高知の秘境で味わう絶品地鶏

高知県安芸(あき)市から、渓谷沿いの険しい道を約40分辿った先に、1日2室限りの小さな宿「ジローのおうち」はある。

同宿では、高級地鶏としてメディア等でも多数紹介された地鶏「土佐ジロー」をフルコースで提供する。

丹精した地鶏肉「土佐ジロー」のフルコース

夕食の一番人気プランは、「土佐ジロー炭火焼コース」だ。

土佐ジローのガラで炊き上げた澄んだボーンブロススープで始まり、希少部位である白子と鶏冠、ささみをスープで、しゃぶしゃぶにしてから、メーンの炭火焼に。

地元・安芸市の土佐備長炭を熾し、もも肉やむね肉など10部位を一切れずつ焼いてくれる。

また、土佐ジローの親子丼と、土佐ジローの卵アイスへと続く、土佐ジロー尽くしが楽しめるコースだ。

生産者が焼き上げる土佐ジロー

土佐ジローは、焼き加減で味わいが大きく異なってしまう繊細で気難しい鶏肉。土佐ジローに向き合い続けているスタッフが、必ず一巡りを焼く。

もも肉、むね肉、ささみといったよく知られている部位でも、それぞれ焼き具合を変えながら、その部位に一番美味しい焼き加減で焼き上げる。

初めて食べる人も多い鶏冠や白子も、一番美味しいと考えている具合に焼き上げる。

また、土佐ジローの生産秘話や生態、美味しい食べ方なども伝えながら、ゲストが不思議に思う「なぜ、白子があるのか」「トサカが食べられるのか」といった疑問にも答える。

まずは天日塩だけで味わい、自家製の柚子酢や柚子胡椒、土佐ジローの漬け卵、アヒージョで楽しむ。一巡りを焼いた後は、ゲストだけでのんびり味わう時間も設けている。

畑山の森の中で、ゆったりと過ごす

同宿は秘境とも言われる奥山にあるので、自然を存分に満喫できる。

ハンモックで満天の星空を楽しむ

街灯がほぼ皆無で、山に囲まれているため、たくさんの星を眺められるのも同宿の魅力の一つだ。

下弦の月から新月をはさみ、上弦の月ごろまでは、月光にあまり影響されず、星を楽しむことができる。天候により必ず見られるわけではないが、予約の際に、月暦も確認されると星も楽しめるかと思います。星を楽しめるよう、懐中電灯やハンモック等も用意している。

ジローのおうちから眺める星空 / Photo by 細木拓也氏

ジローのおうちから眺める星空 / Photo by 細木拓也氏

天気によって色味が変わる透明度の高い川

同宿から、安芸川の最上流域にある畑山川までは歩いて数分。透明度が高く、アユなどを見つけることもできる。夏には、川遊びを楽しむゲストも多い。

満天の星、澄み切った川などの自然を満喫し、絶品地鶏を味わってみよう。

ジローのおうち
所在地:高知県安芸市畑山甲1001-2

(MOCA.O)