3位:サンフレッチェ広島
計43点
- 監督:9点
- GKDF:9点
- MF:8点
- FW:8点
- 継続性:9点
ミヒャエル・スキッベ監督を迎えた2022シーズンから、2年続けて3位となったサンフレッチェ広島。期限付き移籍も使いながら選手の育成を積極的に促進するクラブは、今季に向けては最小限の動きに留まった。
ピンポイント補強で獲得したのは、昨季湘南ベルマーレで13得点を挙げたFW大橋祐紀。FWに得点力だけでなく前線からの守備を求めるスキッベ監督のサッカーに、まさに適任と呼べる存在だ。一方でFWナッシム・ベン・カリファはアビスパ福岡に移籍したが、大橋加入で出場機会の減少が想定されたため驚きはない。
昨季は浦和に次ぐリーグ2位の失点数で主力の移籍もなし。前線には抑えることの難しいFW満田誠がおり、昨夏の移籍市場で加わったFW加藤陸次樹やFWマルコス・ジュニオール、そして最前線に大橋というトライアングルが形成されると得点力向上は間違いなさそうだ。
2位:横浜F・マリノス
計43点
- 監督:7点
- GKDF:8点
- MF:9点
- FW:10点
- 継続性:9点
選手時代にはオーストラリア代表などで活躍したハリー・キューウェル氏が新監督に就任した横浜F・マリノス。昨季2位に導いたケヴィン・マスカット前監督は退任となったが、目指すサッカーが大幅に変わることはないだろう。クラブとしての継続性が近年の強みとなっている横浜FM。実際に、移籍市場でも退団加入ともに8人と、上位陣では小さな動きに留まった。
昨季は怪我人が相次ぎ層の薄さを露呈した最終ラインには、アルビレックス新潟からDF渡邊泰基、東京ヴェルディからDF加藤蓮を獲得。町田ゼルビアからGKポープ・ウィリアムや全北現代モータース(韓国)のMF天野純らも加え、各ポジションで選手層は厚みを増した。
昨季得点王のFWアンデルソン・ロペスにFWエウベル、FWヤン・マテウスらの両ウイングも健在で、キューウェル新監督のチーム作りが順調に進めば2シーズンぶりのリーグ制覇も可能性十分だ。
1位:ヴィッセル神戸
計43点
- 監督:8点
- GKDF:8点
- MF:10点
- FW:10点
- 継続性:7点
昨季、悲願のリーグ初優勝を達成したヴィッセル神戸。DF酒井高徳やMF山口蛍、FW武藤嘉紀、FW大迫勇也など、日本代表や欧州で戦ってきた選手たちの存在がチームの意識を高め、上を目指す機運を生んだ。
また、以前のように世界的なスターを獲得するのではなく、Jリーグにフィットする人材を獲得するようになったことも、成就に繋がった要因ではないだろうか。今シーズンに向けてもその姿勢は変わらず、浦和レッズからDF岩波拓也、鹿島アントラーズからDF広瀬陸斗、セルティック(スコットランド)からMF井手口陽介、川崎フロンターレからFW宮代大聖などを獲得した。
吉田孝行監督は個性豊かな選手たちを見極め、最適解を導き出した。今季は昨季以上に個性が強まっており、その手腕が試される。