8位:アビスパ福岡

計38点

  • 監督:9点
  • GKDF:8点
  • MF:7点
  • FW:5点
  • 継続性:9点

昨季のルヴァン杯王者で、長谷部茂利監督就任以降は継続路線を貫くアビスパ福岡。今回の移籍市場でも退団7人、加入6人と動きは少なかった。ただし、中心を担ったMF井手口陽介(セルティック復帰後、ヴィッセル神戸へ移籍)とFW山岸祐也(名古屋グランパス)の2人がチームを離れた。

前者のポジションには清水エスパルスからMF松岡大起、後者のポジションにはサンフレッチェ広島からFWナッシム・ベン・カリファを迎え、FWルキアン(湘南ベルマーレ)が抜けたシャドーの位置にはサガン鳥栖からFW岩崎悠人を獲得した。

守備陣はほぼ入れ替わりがなく、平均年齢の若返りに成功している。不安なのは計15得点分が抜けた攻撃陣。新加入のベン・カリファか怪我からの復帰を目指すFW佐藤凌我、FWウェリントン、FW城後寿らのうち、誰かが二桁得点を奪えるかが順位を左右する。

名古屋グランパス 写真:Getty Images

7位:名古屋グランパス

計38点

  • 監督:7点
  • GKDF:6点
  • MF:8点
  • FW:10点
  • 継続性:7点

長谷川健太監督の続投が早期に決まっていた名古屋グランパス。今回の移籍市場では、主力候補が数多く入れ替わった。センターバックではDF中谷進之介(ガンバ大阪)やDF藤井陽也(KVコルトレイク)、DF丸山祐市(川崎フロンターレ)が抜け、サイドバックもDF森下龍矢(レギア・ワルシャワ)が移籍。

韓国の浦項スティーラーズからDFハ・チャンレ、ヴァンフォーレ甲府からDF井上詩音、アビスパ福岡からDF三國ケネディエブスなどを獲得したが、経験値では低下が否めない。

一方、FW陣は浦和レッズから期限付きで加入し昨季16得点を挙げたFWキャスパー・ユンカーを完全移籍に移行。アビスパ福岡で10得点を挙げたFW山岸祐也や京都サンガで10得点のFWパトリックも獲得し、リーグ屈指の陣容が完成した。守備の安定に長けた長谷川監督が手腕を発揮できれば、上位争いもあり得るだろう。


アルビレックス新潟 写真:Getty Images

6位:アルビレックス新潟

計39点

  • 監督:8点
  • GKDF:7点
  • MF:8点
  • FW:7点
  • 継続性:9点

昨季はJ1復帰1年目にして五分の成績で10位に入ったアルビレックス新潟。松橋力蔵監督は年齢に関係なく多くの選手を起用し、競争を促すことに成功した。ただし、好成績を残すと主力が狙われるのはサッカー界の常。

DF渡邊泰基(横浜F・マリノス)やMF高宇洋(FC東京)、MF三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)などにオファーが届き移籍となったものの、いわきFCからDF遠藤凌とMF宮本英治、ヴァンフォーレ甲府からMF長谷川元希を獲得しており、大きな変更は必要ないだろう。

また、最前線はFW鈴木孝司の4得点に留まっていたが、サガン鳥栖で9得点を挙げたFW小野裕二を加えて戦力アップに成功した。志向するサッカーに沿った補強ができており、昨季以上の順位に入る可能性も十分あるだろう。