浦和レッズでプレーしていたギニア代表FWホセ・カンテは、昨年11月に2023シーズン限りでの現役引退を表明。今月2日開催のアフリカネイションズカップ準々決勝・コンゴ民主共和国(DRコンゴ)戦でチームが敗れたことにより、現役生活に終止符が打たれた。
カンテは昨年3月に中国1部・滄州から浦和へ移籍。2023シーズン序盤はスーパーサブという立ち位置だったが、8月以降はリーグ戦でほぼ全試合スタメン出場。チーム最多の8ゴールを挙げたほか、2022/23シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝に大きく貢献。浦和サポーターから絶大な支持を得ていたが、昨年11月27日に現役引退を発表していた。
ただ選手本人が母国メディアのインタビューで「最後にギニア代表の一員として、アフリカネイションズカップでチームメイトをサポートできることを願っているよ。もし代表監督が僕のアフリカネイションズカップ参戦を望んでいるなら、それが現役最後の大会になるだろう」とコメントを残すと、アフリカネイションズカップのギニア代表に招集されていた。
そのアフリカネイションズカップでは、グループステージ第1節カメルーン戦と第2節ガンビア戦で途中出場も、その後は3試合出場機会なし。チームはグループステージを1勝1分1敗で終えて決勝トーナメントへ進出。ラウンド16で赤道ギニアを1-0で下したが、準々決勝でDRコンゴに1-3で敗れた。
なおカンテは2022年1月、アフリカネイションズカップ参戦前の時点で現役引退を検討。スペイン紙『アス』のインタビューで「スペインには息子がいるし、良い形でサッカーを終えることを楽しみにしている。僕のキャリアは長い。2021年にカザフスタンのクラブと契約した時、2、3年良いプレーをして引退するという考えがあったんだ」
「(2022年1月時点で)体力的に問題ない。どの試合でも自己犠牲しているし、引退はまだ早いかもしれない。だけど、(2、3年後に引退するという)自分の考えを変えるつもりはないよ」と語っていた。