見逃せない「ラインローラー」性能
ライトゲームに関して、リールの機構として不可欠なものがある。それは「ラインローラーのベアリング」だ。2024年現在、エントリーモデルには、ラインローラーのベアリングは基本的に入っていない。ラインローラーとは、下の画像のラインがかかる部位である。
ラインローラー(この機種にはベアリング入り)(提供:TSURINEWSライター井上海生)
ここがシムという樹脂素材か、ベアリングという金属素材かで、ラインの収まりがかわってくる。ラインローラーがベアリングできれいに回ってくれる方が、スプールにラインがきれいに収まり、トラブルが圧倒的に少なくなるのだ。
ただ、エントリーモデルにもラインローラーは後付けできる。パーツも安く、作業もカンタンなのでご安心を。
カスタムでハイエンド性能と同様に?
リールはいじるのも楽しい娯楽品だ。たとえば1万円のリールを買って、2万円ほどかければ、フルベアリングで、軽いハンドルを付けて、ハイエンドに迫るスペックにできるだろう。ただそれでも自重はミドルクラスを抜けないと思うが……。趣味的にいじるのが好きな方には、サブで持つときには面白い廉価品だ。
気を付けたいのは――ハイエンドを触ってしまうと、もう元には戻れないことだ。それくらい違う。ただ、釣りの方向性というものもあり、私はライトゲームに、汎用モデルの最上位機種は、自重の重さでむしろ適さない気がする。そのへんの特徴も理解しながら、エントリーモデルとハイエンドモデルを、ぜひ一度手に持って釣り比べてみてほしい。
<井上海生/TSURINEWSライター>