13位:北海道コンサドーレ札幌
計36点
- 監督:7点
- GKDF:5点
- MF:7点
- FW:7点
- 継続性:10点
得点・失点ともに多い傾向が続く北海道コンサドーレ札幌。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督体制は7年目を迎え、その傾向は2024シーズンも続くことだろう。とはいえクラブの方向性は盤石で、DF田中駿汰やFW小柏剛の移籍は痛手であるものの、即座に補強を敢行している。
今季も守備の中心を担うであろうDF岡村大八に加え、ガンバ大阪からDF髙尾瑠、いわきFCからDF家泉怜依を迎えており、守備がある程度安定すれば大きな問題は発生しないはずだ。
攻撃は昨季12得点のFW浅野雄也や7得点のMFスパチョークらが健在で、2019シーズンに13得点を挙げた古巣に復帰したFW鈴木武蔵(ガンバ大阪より期限付きで移籍)が当時と同様のプレーを見せられればチームの得点数は保証される。
12位:サガン鳥栖
計36点
- 監督:7点
- GKDF:7点
- MF:7点
- FW:6点
- 継続性:9点
地方クラブを意味する「プロヴィンチャ」として、独自の姿勢を貫くサガン鳥栖。毎年のように主力数人が抜けながらも、質の高い下部組織と「個性あるサッカーを展開するJ1定着クラブ」という魅力であまり戦力を落とすことなく戦い続けている。
2024シーズンも同様、FW小野裕二(アルビレックス新潟)やFW岩崎悠人(アビスパ福岡)は移籍したが、セレッソ大阪からMF中原輝、FC東京からDF木村誠二などレギュラー候補を獲得している。
新外国籍選手のうち、韓国の蔚山現代FCからベガルタ仙台に期限付き移籍していたDFキム・テヒョンと横浜FCから迎えたFWマルセロ・ヒアン、FC今治から移籍のFWヴィニシウス・アラウージョは、Jクラブからの獲得ということもあり「計算できる」選手が増えた。昨季何度も浴びたカウンターに対して、どれほどの対策を用意できるかが順位を左右しそうだ。
11位:鹿島アントラーズ
計36点
- 監督:6点
- GKDF:8点
- MF:8点
- FW:8点
- 継続性:6点
新シーズンに向け、岩政大樹氏からランコ・ポポヴィッチ氏へと監督が交代した鹿島アントラーズ。主力の維持はおおむねできたものの、DF広瀬陸斗(ヴィッセル神戸)やDF昌子源(FC町田ゼルビア)、MFディエゴ・ピトゥカ(サントス)などがチームを離れ、層の薄さは否めない。
新加入選手では、アルゼンチンのCAタジェレスから迎えたMFギリェルメ・パレジや関西学院大学から加入のDF濃野公人が高い評価を受けているようで、どれほど主力に割って入れるか楽しみだ。
GK早川友基、DF植田直通、MF佐野海舟、FW鈴木優磨ら主力はハイクオリティの選手が揃っており、上位に入る可能性もある。ただ、近年はクラブとして継続性に乏しく、一貫した強化策が感じられないのは気になるところだ。