かつてアルビレックス新潟、鹿島アントラーズ、名古屋グランパスでプレーしていたブラジル人MFレオ・シルバが、ブラジル4部モト・クラブ・ジ・サン・ルイスの監督に就任。今月下旬にはFWエヴェラウドとの元鹿島所属選手対決が実現するかもしれない。
レオ・シルバは2013年の新潟加入以降、10シーズンにわたり日本でプレー。新潟時代の2014シーズンにJリーグベストイレブンのタイトルを獲得したほか、鹿島のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝に貢献。2022シーズンには名古屋所属選手としてJ1リーグ33試合に出場したが、わずか1年で契約満了により退団した。
名古屋退団後はJリーグクラブからのオファーが報じられる中、昨年1月にブラジルのモト・クラブへ加入。2023シーズン限りでの現役引退を表明していたが、同クラブの快進撃もあり昨年4月に引退表明を撤回。8月にはヴィッセル神戸移籍の可能性が報じられたものの、Jリーグ復帰は幻に終わっている。
2024シーズンからブラジル4部の舞台で戦うモト・クラブは、今月21日開催のコパ・ド・ブラジル(ブラジル国内カップ戦)1回戦で、FWエヴェラウド擁するブラジル1部ECバイーアと激突。対戦相手のバイーアは今月1日、「モト・クラブは2024年に入ってすでに監督交代を実施。“選手兼任監督”を擁している」という見出しのもと、モト・クラブの監督人事を紹介している。
これによると、モト・クラブはマルシーニョ・ゲレーロ監督が養育費の支払い遅延により、先月にロッカールームで警察に逮捕。くわえて今年の初戦から2試合つづけて引き分けに終わったこともあり、クラブ幹部は監督交代に踏み切ったとのこと。選手でありながら編成面で幹部に助言しているほか、引退後のフロント入りが保証されているレオ・シルバが指揮を執ることになったという。
Jリーグの舞台で多くの実績を積んできたレオ・シルバ。ひとりの選手としてのみならず幹部候補生としても地元クラブから重宝される中、指揮官として新たなスタートを切る。