ワカサギ釣りのリールには手巻きリールと電動リールがあります。近年は巻くのに手間がかからず、手返しが速い電動リールの人気が高いですが、手巻きリールにも「価格が安い」、「ワカサギの手応えを直接味わえる」など魅力とメリットが存在します。今回は、そんなワカサギ用の手巻きリールについて、選び方やおすすめアイテムを紹介します。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・落合浩大)

おすすめワカサギ手巻きリール5選 電動と比較したメリットと選び方を解説

ワカサギ釣りにおける手巻きリールのメリット

まずはワカサギ釣りで手巻きリールを使うメリットを紹介します。

価格が安い

手巻きリールの大きなメリットは、電動リールよりも価格が安いということです。電動リールを買うには安価なものでも6000円程度は必要になりますが、手巻きリールなら1000~2000円程度から手に入ります。安価なタックルでワカサギ釣りに挑戦してみたいという場合には、良い選択肢となるでしょう。

おすすめワカサギ手巻きリール5選 電動と比較したメリットと選び方を解説入門タックルとしておすすめ(提供:週刊つりニュース西部版 赤堀泉)

ワカサギの引きを味わえる

巻き上げが人力である以上、労力は掛かりますが、ワカサギの手応えを直接味わいながら巻いてこれるという魅力があります。

また、リールの素材にもよりますが、電池やモーターがない分、電動よりも軽量なリールがあるのもメリットです。操作してても疲れにくく、短い竿を使うワカサギ釣りではリールの軽さもアタリを捉える感度に繋がってきます。

サブタックルとしても

当たり前ですが手巻きリールには、電動リールと違って電池やバッテリーが不要です。電動の場合、どうしても電池・バッテリー切れなどの不安もつきまとうほか、低温下ではバッテリーや電池の出力が低下するため、動作が不安定になることも……。また、2歳~3歳の大型ワカサギが連掛けしてくるような状況では、使うアイテムによってはパワー不足な場面もあります。

手巻きリールは人力なのでそのような心配はいらず、万が一のサブタックルとしても優秀です。

おすすめワカサギ手巻きリール5選 電動と比較したメリットと選び方を解説寒いと電動リールのパフォーマンスが低下することも(提供:週刊つりニュース関東版 APC・鬼沢光広)

ワカサギ用手巻きリールの選び方

つづいてワカサギの手巻きリールを購入するときに、気をつけたいポイントを紹介します。

ベイトとスピニング

ワカサギ用の手巻きリールにはベイトリールとスピニングリールの2種類があります。

主流として使われているのはベイトリール。縦に仕掛けを落とすワカサギ釣りにおいて糸の出し入れがしやすく、ごく軽いオモリを使った仕掛けでも構造上スムーズに落としやすいのがメリットです。

ただ、デメリットもあり、扱いに慣れないとライントラブルが起こりやすい特徴もあります。糸を出すときのサミングを必ず行う、レベルワインド機能のないリールでは巻き取り時に糸が偏らないようにリールを傾けて調整するといった基本を忘れないようにしましょう。

スピニングリールについては初心者でもリール自体の操作がしやすいのがメリット。ただ、本格的なワカサギ釣りに挑むにはデメリットも多いです。一つはベールを返す動作が必要なため手返しが遅くなり、仕掛けを落とした直後のアタリにも即座に反応しづらいこと。また、ラインに巻きグセが付きやすく、巻きグセの付いたラインでは軽量なオモリが落ちにくかったり、アタリが出にくくなったりするなどです。

500~1000番台などの小型スピニングリールを持ってる場合には代用して挑戦してみるのもいいですが、これからワカサギ釣り用のリールを購入するのであればベイトリールがおすすめとなります。

ちなみにベイトリールも他魚種用の小型ベイトリールが流用可能ですが、ものによってはスプールの回転が硬く、あまり軽いオモリを使うと仕掛けが上手く落ちていかないことがあるので注意しましょう。

カウンター付きリール

ワカサギを釣るには、ワカサギのいるタナを見つけることが非常に重要。手巻きリールの中には水深を測るカウンター機能を搭載したものもあり、タナの把握に便利です。

また、アタリのあったタナで仕掛けを止めるために、糸を掛けておくフックが付いたものが使いやすいです。このような機能がないリールを使う場合は、アタリがあったタナを記憶出来るように1mごとにマークが付いたラインを巻くなどするといいでしょう。

おすすめワカサギ手巻きリール5選 電動と比較したメリットと選び方を解説カウンター付きが使いやすい(提供:TSURINEWSライター・尾崎大祐)