過去と現在、和と洋、時代を超えた魅力と現代的な心地好さが交差する、21世紀にオマージュされた開拓使時代の邸宅「ホテル創成札幌 Mギャラリー」が1月30日(火)、「サッポロファクトリー西館」にオープン。

同ホテルはアコーのブティックホテル・コレクションのひとつで、札幌開拓の足跡をたどり、“日本のビール発祥の地”である創成イーストエリアの歴史を感じられるデザインとなっている。

札幌での観光やビール好きにおすすめしたいホテルの誕生だ。

現代的に再構築した開拓使時代のデザイン

同ホテルが位置するのは、札幌を南北に横断する創成川の東、“創成イーストエリア”となる。かつては工業の中心として栄え、札幌の発展を牽引してきた歴史ある場所だ。

開拓とビール

同ホテルのデザインは、「21世紀に生まれ変わる開拓使時代の邸宅」 をテーマに、当時の開拓者たちが見た光景を現代的に再構築。エントランスでは開拓の歴史に敬意を表し、ビールの重要な原料である「ホップ」をモチーフにした立体彫刻がゲストを出迎えるとともに、香水産業の創造に使用された「ハマナス」を館内のデザインに用いた。

札幌の文明開化と、日本人の手による“日本のビール発祥の地”である同エリアの歴史のエッセンスを随所に散りばめている。

歴史的なエッセンスと現代の心地好さが融合した客室

全118室の客室は「はまなすスイート」「デラックス」「スーペリア」を含む計7タイプ。

開拓使時代の邸宅は住まいのみならず、客人をもてなす役割も担っており、応接間としての洋室と生活のための和室が混在した和洋折衷の建築様式だった。そんな当時の邸宅にならい、同ホテルの客室も和と洋が融合した美しさを探求し、モダンな空間となっている。

また、日本人によって本格的なビールが初めて造られた「日本のビール発祥の地」という歴史に敬意を表し、ビールの重要な原料である「ホップ」のバスソルトを各部屋に用意。ヨーロッパでは「眠りのハーブ」としても知られるホップの香りをバスルームで楽しみながら、ゆっくりと夢の中へ溶けていく贅沢な夜を過ごしたい。

ビール醸造所をモチーフにしたレストランやバー

レストランのインテリアデザインは、日本人初のビール醸造技師である中川清兵衛がビール造りを学んだ、ドイツのブルワリーにインスピレーションを得ている。

さらに、中川のビール醸造および製⻨の研究の情熱を表現したレイヤーアートの装飾や、ビール瓶を使用したアートウォールの演出など、細部にも伝統的な醸造所の要素がしっかりと織り込まれており、感性を刺激する忘れられないダイニング体験を空間から提供する。

北海道のビールやワイン

銅製のビール釜をモチーフにつくられた暖炉が目を引くバーラウンジでは、この地で生まれたサッポロビールはもちろん、北海道ワインや地酒など、厳選の一杯を提供する。

ゆらめく暖炉の炎を眺めながら、くつろぐ空間で極上の一杯を楽しもう。

また、レストランとバーではシグネチャーカクテルとして、北海道の開拓使のシンボルであった五稜星とその元となったといわれる北極星から着想を得た「創成ポラリス」が楽しめる。

開拓の歴史をもつ札幌の過去と現在、和と洋、時代や文化が交差する「ホテル創成札幌 Mギャラリー」で、唯一無二のひとときを楽しみたい。

ホテル創成札幌 Mギャラリー
開業日:1月30日(火)
所在地:北海道札幌市中央区北2条東3丁目 サッポロファクトリー西館

(田原昌)